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歯ぐきの若返りは可能?歯科医院で行う「専門クリーニング」の威力

歯ぐきの若返りは可能?歯科医院で行う「専門クリーニング」の威力

毎日丁寧に歯を磨いているのに、歯ぐきの腫れや出血が気になることはありませんか。日本人が歯を失う原因の第1位は歯周病であり、良かれと思って続けているケアが逆効果になっているケースは少なくありません。

この記事では、多くの方が陥りがちなセルフケアの3つの誤解を解き、歯科医院で行う「プロのクリーニング」の本当の価値を解説します。保険と自費の違いから、歯周病の進行度に応じた改善シナリオまで詳しく紹介します。

ご自身の口内状況に合った最適なケアがわかり、将来の抜歯リスクを回避して健康な歯ぐきを保つための、具体的な次の一歩が見えてくるはずです。

そのセルフケア、逆効果かも?歯ぐきの健康を損なう3つの誤解

歯ぐきの若々しさを保つため、毎日丁寧に歯を磨いている方は多いと思います。しかし、その熱心なケアが、もし間違った知識に基づいていたとしたら…?

実は、良かれと思って続けているセルフケアが、かえって歯ぐきを傷つけ、歯周病を悪化させてしまうケースは珍しくありません。

ここでは、多くの方が陥りがちな「歯ぐきケアの誤解」について、歯科医療の専門家として解説します。

誤解1「硬い歯ブラシでゴシゴシ磨けば歯石は取れる」の嘘

硬い歯ブラシで力任せに磨いても、一度歯にこびりついた歯石は決して取れません。

歯石とは、歯の表面に残った歯垢(プラーク)が、唾液に含まれるカルシウムなどのミネラル成分と結びつき、文字通り「石」のように硬化したものです。歯の表面にセメントのように固着しているため、歯ブラシの毛先で擦った程度では除去できないのです。

それどころか、強すぎるブラッシングは「百害あって一利なし」といえます。

▼ゴシゴシ磨きが引き起こす3つのトラブル

トラブルの種類詳細
歯ぐきの後退(歯肉退縮)・継続的な強い刺激は、デリケートな歯ぐきをすり減らし、後退させる原因になります。
・歯の根元が露出するため、見た目が悪くなるだけでなく、冷たいものや風がしみる「知覚過敏」を引き起こしやすくなります。
歯ぐきの炎症・出血・硬い毛先が歯ぐきを直接傷つけ、出血や炎症を悪化させます。
歯の摩耗・歯の表面を覆う硬いエナメル質さえも削ってしまい、歯そのものを弱くする恐れがあります。

歯石を「取ること」よりも、歯石の元となる歯垢を「作らないこと」が重要です。毎日のブラッシングで、歯垢を優しく確実に取り除くことを目指しましょう。

誤解2「市販の歯石取り器具で自分でケアできる」という危険な考え

ご自身で市販の歯石取り器具(スケーラー)を使うことは、口の中を傷つけるリスクが非常に高いため、絶対に使用しないでください。

私たち歯科医師や歯科衛生士は、歯や歯ぐきの解剖学的な構造を熟知し、専門的なトレーニングを積んだ上で、初めてこれらの器具を扱います。見よう見まねで使うと、取り返しのつかない事態を招く可能性があります。

ご自身で器具を使用した場合、以下のような危険が伴います。

  • ・歯ぐきへの深刻なダメージ
    器具の先端は鋭利です。少し操作を誤るだけで歯ぐきを深く刺してしまい、大きな傷や多量の出血を引き起こすことがあります。
  • ・歯の表面を傷つける
    歯のエナメル質に無数の傷をつけてしまい、そのザラザラした面に汚れや細菌がさらに付着しやすくなります。結果として、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。
  • ・細菌を奥へ押し込む
    歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)の奥深くへ細菌を押し込み、内部で炎症を悪化させる恐れがあります。

安全かつ確実に歯石を取り除くには、専門的な知識と技術が不可欠です。歯石の除去は、必ず歯科医院のプロフェッショナルに任せましょう。

誤解3「たまに歯医者で歯石を取れば大丈夫」では手遅れになる理由

「半年に1回、歯医者でクリーニングしているから安心」と考えているなら、それは大きな誤解かもしれません。年に数回のクリーニングだけでは、歯周病の進行を食い止めることはできないのです。

歯周病の根本的な原因は、歯石そのものではなく、歯石の表面や内部に潜む「歯垢(プラーク)」という細菌の塊です。

歯科医院で歯石を徹底的に除去しても、日々の歯磨きが不十分であれば、口の中では次のようなことが起こります。

  1. 1.食後、わずか数時間で歯垢が再び形成され始める
  2. 2.歯垢が除去されないまま2〜3日経過すると、唾液の成分と結びつき、再び硬い歯石へと変化する

つまり、次の検診までの数カ月間、あなたの口の中では歯周病が静かに、しかし着実に進行し続けている可能性があるのです。

健康な歯ぐきを維持し、「歯ぐきの若返り」を実現するためには、以下の2つを両立させることが欠かせません。

  • ・セルフケア:毎日の正しい歯磨きで、歯石の元となる歯垢を徹底的に除去する
  • ・プロフェッショナルケア:定期的に歯科医院を受診し、セルフケアでは取りきれない歯石やバイオフィルム(細菌が作った強力な膜)を専門的に除去する

この2つのケアを「両輪」として回し続けること。それこそが、歯周病から歯と歯ぐきを守るための、唯一の方法といえるでしょう。

「歯ぐきの若返り」は見た目だけの問題ではない

「歯ぐきの若返り」と聞くと、多くの方はピンク色の引き締まった見た目をイメージするかもしれません。しかし、専門的なクリーニングによって得られる本当の価値は、見た目の変化だけにとどまりません。

歯ぐきの健康を取り戻すことは、自信に満ちた笑顔を取り戻すだけでなく、口臭のようなデリケートな悩みを解消し、ひいては将来の健康を守るための重要な「投資」といえます。

歯ぐきは、単なる口元の一部ではなく、あなたの全身の健康状態を映し出す鏡のような存在なのです。

「歯ぐきの若返り」は見た目だけの問題ではない

自信を持って笑える口元がQOL(生活の質)を向上させる

専門的なクリーニングで歯ぐきの炎症が治まると、口元の印象が変わり、QOL(生活の質)の向上につながります。

歯ぐきが腫れていたり、色がくすんでいたり、歯磨きのたびに出血したりする状態では、無意識のうちに口元を手で隠したり、人前で思いきり笑うことをためらったりしがちです。

プロのケアによって歯周病の原因菌が徹底的に取り除かれると、歯ぐきは炎症から解放され、本来の健康な状態を取り戻そうとします。

▼プロのクリーニングで期待できる口元の変化

変化の種類詳細
見た目の改善・ブヨブヨとした赤黒い腫れが引き締まる
・健康的な薄いピンク色に戻る
・歯と歯ぐきの境目がシャープになる
感覚の変化・歯磨きの際の出血がなくなる
・歯ぐきのムズムズとした不快感が消える

こうした変化は、ただ見た目がきれいになるだけではありません。写真に写ることを心から楽しめたり、大切な人との会話で口元を気にしなくなったりと、日々の行動に自信をもたらします。

自信に満ちた笑顔は、あなたの毎日をより一層輝かせる力を持っています。

気になる口臭が消え、対人関係のストレスが減る

専門的なクリーニングは、歯周病が引き起こす特有の口臭を根本から改善し、対人関係における心理的な負担を軽くします。

歯磨きをしてもなくならない不快な口臭の多くは、歯周ポケット(歯と歯ぐきの溝)の奥に潜む歯周病菌が原因です。これらの菌は、剥がれ落ちた粘膜の細胞や血液中のタンパク質を分解する過程で、「揮発性硫黄化合物(きはつせいいおうかごうぶつ)」という強烈な臭いのガスを発生させます。

特に「メチルメルカプタン」と呼ばれるガスは、腐った玉ねぎのような臭いが特徴で、口臭の主な原因物質とされています。

ご自身の歯磨きでは、この臭いの発生源となっている歯周ポケットの奥深くまでは届きません。なぜなら、原因菌は「バイオフィルム」という、自ら作り出したネバネバとした強力な膜に守られているからです。

歯科医院の専門的なクリーニングでは、特殊な器具を使ってこのバイオフィルムを物理的に破壊し、歯石とともに原因菌を徹底的に除去します。

臭いの元を断ち切ることで、人と近距離で話すことへの不安が和らぎ、自信を持ってコミュニケーションが取れるようになるでしょう。

将来の抜歯リスクと高額なインプラント費用を回避する

定期的なプロのケアは、将来の抜歯リスクと、それに伴う高額な治療費を回避するための最も確実な「健康投資」です。

日本人が歯を失う原因の第1位は、虫歯ではなく歯周病であると報告されています。

歯周病の本当に怖いところは、痛みなどの自覚症状がほとんどないまま静かに進行し、歯を支えている土台である「歯槽骨(しそうこつ)」という顎の骨を溶かしてしまう点にあります。

一度溶けてしまった骨は、基本的には元に戻りません。

土台を失った歯は、やがてグラグラと揺れ始め、最終的には抜歯せざるを得なくなります。失った歯の機能を補うインプラント治療は優れた選択肢ですが、1本あたり数十万円という費用がかかることも事実です。

歯周病が進行する前に定期的なクリーニングで進行を食い止めることは、以下のような未来につながります。

  • ・経済的負担の軽減:高額なインプラントや入れ歯の費用を回避できる
  • ・健康寿命の延伸:生涯ご自身の歯で食事を楽しみ、豊かな生活を送れる
  • ・全身の健康維持:歯周病菌が血管を通って全身に広がるリスクを低減する

目先の症状がないからと放置せず、「未来の自分への投資」として、今からプロのケアを始めることが、あなたの歯と健康を守る上で何よりも大切です。

「保険のクリーニング」と「自費のクリーニング」本質的な目的の違い

歯科医院で行うクリーニングは、実は目的によって2つの選択肢に分かれます。

一つは、歯周病という「病気の治療」を目的とする保険診療。もう一つは、病気を未然に防ぎ、歯の美しさを保つ「予防・審美」を目的とする自費診療です。

この2つは費用だけでなく、処置の内容やゴールが根本的に異なります。それぞれの特徴を理解し、ご自身の目標に合った選択をすることが、満足度の高い結果につながります。

保険診療は「マイナスをゼロに戻す」病気の治療

保険診療のクリーニングは、歯周病や歯肉炎と診断された方に対する「病気の治療行為」です。

歯ぐきの腫れや出血、歯石の付着といった病的な状態(マイナス)を、まずは健康な状態(ゼロ)に戻すことを最優先の目的とします。

そのため、治療は国の定めたルールに沿って、以下の手順で進められます。

  1. 1.歯周病検査
    歯周ポケットの深さ、歯ぐきからの出血、歯の揺れなどを精密に検査し、「歯周病」という診断を確定させます。
  2. 2.歯石除去(スケーリング)
    診断に基づき、炎症の直接的な原因となっている歯石を、専用の器具(スケーラー)で除去します。

あくまで「病気の治療」が目的であるため、コーヒーやお茶、タバコのヤニといった着色汚れ(ステイン)を落としたり、歯の表面をツルツルに磨き上げたりする審美的な処置は、保険の適用外となります。

また、保険制度のルール上、一度にすべての歯石を取りきることはできず、上下の顎や左右など、ブロックに分けて複数回通院していただくのが一般的です。

自費診療は「ゼロをプラスにする」ための予防と投資

自費診療のクリーニングは、今ある健康な状態(ゼロ)を維持し、さらに虫歯や歯周病になりにくい理想的な口内環境(プラス)を目指すための「予防処置」です。

これは、将来起こりうる口のトラブルを未然に防ぐための「健康への投資」といえます。

代表的な自費クリーニングが**PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)**です。
PMTCでは、専門のトレーニングを受けた歯科衛生士が、ふだんの歯磨きでは絶対に落とせない汚れを徹底的に除去します。

▼PMTCで除去できる主な汚れ

汚れの種類特徴
バイオフィルム・細菌が作り出す、ネバネバした強力なバリア
・歯の表面に強固に張り付いており、歯ブラシでは破壊できない
着色汚れ(ステイン)・コーヒー、お茶、ワイン、タバコのヤニなどによる歯の黄ばみやくすみ
初期の歯石・歯石になりかけの、ザラザラした歯垢の塊

柔らかい特殊な器具とフッ素配合の研磨ペーストを使い、歯の表面を1本ずつ丁寧に磨き上げることで、歯垢が付きにくいツルツルした状態に仕上げます。

病気の診断がなくても誰でも受けることができ、通常は1回の来院ですべての処置が完了する点も大きな特徴です。

あなたのゴールはどこ?費用対効果で考える最適な選択肢

どちらのクリーニングが最適かは、あなたがどこを「ゴール」に設定するかによって決まります。

  • ・ゴールが「病気の治療」なら → 保険診療
    「まずは歯ぐきの腫れや出血を治したい」という方は、保険診療での歯周病治療が第一選択です。費用を抑えながら、病的な状態を健康な状態へ戻すことに集中します。
  • ・ゴールが「予防と審美」なら → 自費診療
    「治療後の良い状態を長く保ちたい」「そもそも病気になりたくない」「歯の着色をきれいにしたい」という方は、自費診療のクリーニングが最適です。

短期的な費用だけを見れば、保険診療のほうが安価です。

しかし、定期的な自費クリーニングで予防を徹底することは、将来の歯周病の悪化による抜歯や、1本数十万円もかかるインプラント治療を回避することにつながります。

長期的な視点で見れば、自費の予防クリーニングこそが、ご自身の歯を守り、生涯にわたる総医療費を抑えるための「賢い健康投資」となる可能性は十分にあります。

当院では、患者様一人ひとりの口腔内の状態、生活習慣、そして将来に対するお考えをじっくりお伺いした上で、最適なプランを一緒に考えていきますので、どうぞお気軽にご相談ください。

プロのクリーニングで「歯石が付きにくい口内環境」を作る方法

プロのクリーニングは、単に歯石を取り除く処置ではありません。汚れの元凶である「バイオフィルム」という細菌の膜を破壊し、歯の表面をツルツルに磨き上げることで、そもそも歯石が付着しにくい口内環境へと積極的に作り変える予防処置です。

専門家が患者様一人ひとりのリスクを見極め、ご自宅でのケアを最適化することで、「歯石を寄せ付けないサイクル」を生み出します。

プロのクリーニングで「歯石が付きにくい口内環境」を作る方法

なぜ歯石が付きやすい人、付きにくい人がいるのか

歯石の付きやすさは、日々の歯磨き以上に、ご自身の努力だけではコントロールが難しい「体質」や「骨格」が大きく影響しています。

歯石のできやすさを左右する主な要因は、以下のとおりです。

要因の種類詳細
唾液の性質(体質)・唾液には、歯垢を石のように硬くするミネラル(カルシウムやリン)が含まれています。
・唾液の量や、アルカリ性に傾きやすい性質は個人差が大きく、歯石のできやすさを左右します。
・特に唾液腺(唾液の出口)が集中する**「下の前歯の裏側」「上の奥歯の外側(頬側)」**は、ミネラルを浴びやすく歯石が付きやすい場所です。
歯並びや骨格・歯が重なっていたり、デコボコしていたりする部分は、歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しの温床となります。
・ご自身では気づきにくい骨格の癖なども、特定の歯に汚れが溜まる原因になることがあります。
ブラッシングの癖・毎日磨いていても、利き手や磨き始めの場所によって、無意識に磨けていない「死角」が生まれます。
・こうした特定の場所に残った歯垢が、2〜3日で硬い歯石へと変化し始めます。

これらの要因が複合的に絡み合うため、「歯磨きを頑張っているのに歯石が付きやすい」という個人差が生まれるのです。

唾液の性質や歯並びも考慮したパーソナル予防プログラムとは

パーソナル予防プログラムとは、歯科衛生士が患者様一人ひとりの「弱点」を正確に見抜き、セルフケアの効果を飛躍的に高めるためのオーダーメイド戦略です。

画一的な指導ではなく、以下のステップであなただけの最適なケアプランを立案します。

▼オーダーメイド予防の3ステップ

ステップ内容
Step1:リスクの「見える化」で弱点を特定・染め出し液を使って磨き残しを赤く染め、「どこが磨けていないか」をご自身の目で確認します。
・歯周ポケットの深さや出血部位を記録した「お口の地図」を作成し、リスクの高い箇所を共有します。
Step2:あなた専用の「武器」を選ぶ・歯並びや歯ぐきの状態、指先の器用さまで考慮し、市販の数多くの製品から最適な歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスなどを厳選。
・自己流で選ぶとサイズが合わず歯ぐきを傷つけることもあるため、プロによるフィッティングが重要です。
Step3:明日からできる「技術」を習得する・弱点となる箇所に歯ブラシの毛先を的確に当てる角度や動かし方を、鏡を見ながら一緒に練習します。
・力の入れすぎなど無意識の癖を修正し、効率的かつ歯ぐきに優しい磨き方を身につけていただきます。

専門家による客観的な評価と指導を受けることで、日々の歯磨きが「なんとなくの作業」から「目的を持ったケア」へと変わります。

食生活や生活習慣の見直しで再発リスクをさらに下げる

歯科医院でのケアとセルフケアを完璧に行っても、体の中からの「援護」がなければ、歯ぐきは常にリスクに晒され続けます。

口内環境は、全身の健康状態を映す鏡です。食生活や生活習慣を見直すことは、歯石が付きにくいだけでなく、歯周病が進行しにくい「体質作り」そのものといえます。

▼歯ぐきの守備力を高める習慣

項目なぜ重要か?
栄養バランス・歯ぐきも体の一部です。コラーゲンの生成を助けるビタミンCや、組織の材料となるタンパク質が不足すると、傷ついた歯ぐきの修復が遅れがちになります。
よく噛む・噛む刺激で唾液がたくさん出ます。唾液には口の中の細菌や汚れを洗い流す「自浄作用」があり、天然の洗浄液として機能します。
質の良い睡眠・睡眠不足は体の免疫力を直接低下させます。歯ぐきが細菌と戦う力が弱まり、わずかな汚れでも炎症を起こしやすくなる可能性があります。

▼歯周病菌を勢いづかせる習慣

項目なぜ危険か?
糖質の多い食生活・糖は虫歯菌だけでなく、歯周病菌にとっても格好のエネルギー源です。
・特に砂糖を多く含むジュースやお菓子をだらだらと摂取する習慣は、細菌に常に栄養を与え続けているようなものといえます。
喫煙・タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、歯ぐきへの血流を悪化させます。
・これにより、歯ぐきは酸素・栄養不足に陥り、細菌に対する抵抗力が著しく低下。さらに傷の治りも遅らせるため、歯周病の大きなリスク因子とされています。

もう手遅れではない!歯周病の進行度で見る改善シナリオ

歯周病は、進行度に応じた適切な治療を行えば、どの段階からでも症状の改善や進行の抑制が期待できます。「もう手遅れかも…」と諦める前に、まずはご自身の歯ぐきの状態を正確に知ることが第一歩です。

歯周病は、大きく2つのステージに分かれます。

  • ・歯肉炎(しにくえん):歯ぐきだけが炎症を起こしている状態。骨はまだ溶けておらず、適切な治療で健康な状態に戻せる可能性が高いのが特徴です。
  • ・歯周炎(ししゅうえん):炎症が歯を支える骨(歯槽骨)にまで及び、骨が溶け始めた状態。一度失った骨は元には戻りませんが、治療によって進行を食い止め、歯を守ることは十分にできます。

それぞれの段階に合わせた治療シナリオを理解し、ご自身の歯と向き合ってみましょう。

軽度歯肉炎:数回のクリーニングで劇的に改善するケース

軽度の歯肉炎は、数回の専門的なクリーニングとセルフケアの見直しで、健康な状態への回復が期待できる段階です。

このステージでは、歯を支える骨はまだダメージを受けていません。歯磨きの際の出血や歯ぐきの赤み・腫れが主なサインであり、いわば歯ぐきが発する「SOS信号」といえます。

この信号を無視せず早期に対応すれば、比較的短期間で良い結果が得られます。

▼軽度歯肉炎の治療ゴールと主なアプローチ

項目内容
治療のゴール炎症を完全に取り除き、**元の健康な歯ぐき(マイナスからゼロへ)**に戻すこと。
主な治療法①スケーリング(歯石除去):
・炎症の直接的な原因である歯石や歯垢を、専門の器具で徹底的に取り除きます。
・歯ぐきの浅い部分に付着した汚れがターゲットです。

②ブラッシング指導(TBI):
・再発を防ぐための最重要プロセスです。
・歯科衛生士が、磨き残しがちな「弱点」を特定し、あなたに合った歯ブラシの当て方や補助器具(歯間ブラシ・フロス)の使い方を指導します。

これらの基本的な治療をしっかり行うことで、歯ぐきは本来の治癒力を発揮し始めます。多くの場合、数週間で出血がなくなり、ブヨブヨしていた歯ぐきがキュッと引き締まってくるのを実感できるでしょう。

中等度歯周炎:SRPとセルフケアの見直しで進行を食い止めるケース

中等度歯周炎の治療目標は、歯周ポケットの奥深くに潜む病気の元凶を取り除き、骨の破壊がそれ以上進まないように「進行を食い止める」ことです。

歯周ポケットが4〜5mmまで深くなり、歯を支える骨が溶け始めると、以下のような自覚症状が現れることがあります。

  • ・歯が少し浮いたような感じがする
  • ・口臭が強くなった気がする
  • ・歯ぐきから膿が出ることがある

この段階でのゴールは「失った骨を取り戻す」ことではなく、「今ある骨を死守し、歯の寿命を延ばす」ことにあります。そのために行われるのが**SRP(スケーリング・ルートプレーニング)**という専門的な処置です。

SRPとは、歯ぐきで隠れた歯の根(歯根)の表面をきれいにする処置のことです。
通常のクリーニングでは届かない、歯周ポケットの奥深くにこびり付いた硬い歯石(歯肉縁下歯石)を、特殊な器具を使って丁寧にかき取っていきます。

歯石を除去した後は、歯根の表面をツルツルに磨き上げ、細菌が再び付着しにくい環境を整えます。これは複数回に分けて丁寧に行う、非常に精密な処置です。

SRPとご自宅での徹底したセルフケアを両立させることで、歯ぐきは再び引き締まり、歯周ポケットの深さも改善が期待できます。これにより歯周病の進行にブレーキをかけ、ご自身の歯を長く使い続ける未来へとつなげます。

重度歯周炎:外科処置や再生療法も視野に入れた治療計画

重度歯周炎では、SRPだけでは対応できないほど深く進行した病巣に対し、外科的なアプローチで積極的に介入し、歯を残す可能性を追求します。

歯周ポケットが6mm以上に達し、歯がグラグラと揺れて食事がしにくいなど、生活に支障が出ている場合でも、諦める必要はありません。

状況に応じて、以下のような高度な治療法を選択肢に入れて治療計画を立てます。

▼重度歯周炎で検討される主な治療法

治療法目的と内容
歯周外科手術
(フラップ手術など)
【目的】歯周ポケットの奥深くを”見える化”して、徹底的に清掃する
・歯ぐきを部分的に開くことで、歯根の表面を直接目で確認しながら、SRPでは取り切れなかった頑固な歯石や感染した組織を確実に取り除きます。
・いわば、病巣に対する「大掃除」です。
歯周組織再生療法【目的】失われた歯周組織(骨など)の”再生”を促す
・特殊な薬剤(リグロス®など)や膜(GTR膜など)を用いて、歯周病によって失われた骨や線維の再生を促すためのスペースを作ります。
・歯を支える土台そのものを回復させることで、歯の寿命を延ばすことを目指す治療法です。(※適応できるかどうかは骨の失われ方などによります)

これらの治療は、歯周病の進行を食い止めるための強力な選択肢です。重度の歯周病治療は、患者様と歯科医院が同じ目標に向かって進む、長期的なプロジェクトといえます。

当院では、患者様一人ひとりの状態を精密に診断し、将来を見据えた最善の治療計画を一緒に考えてまいります。どのような状態であっても、まずは一度ご相談ください。

まとめ

歯ぐきの若返りは、歯科医院の専門的なクリーニングと正しいセルフケアを両立させることで目指せます。

自己流のケアでは取り除けない歯石やバイオフィルムは、歯周病を静かに進行させます。プロのクリーニングは見た目や口臭の悩みを改善するだけでなく、将来の抜歯リスクを回避する重要な健康投資といえます。

歯周病は進行度に応じた適切な治療で改善が期待できます。「もう手遅れかも」と諦める前に、まずはお近くの歯科医院でご自身の状態を確認することから始めてみましょう。

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