「敬老の日」に考える入れ歯と健康寿命の関係
こんにちは、与野さとむら歯科です。
みなさんは「健康寿命」という言葉をご存じでしょうか?
健康寿命とは、介護を必要とせず自立した生活を送れる期間を指します。平均寿命が延び続ける今、「元気に長生き」するための大切な指標として注目されています。
そして意外に思われるかもしれませんが、実は入れ歯も健康寿命に深く関わっているのです。
噛む力は全身の健康に直結する
食事を「よく噛む」ことには、次のような効果があります。
- 脳の活性化
噛む刺激が脳に伝わり、認知機能の維持に役立ちます。 - 消化の促進
咀嚼によって消化酵素が分泌され、胃腸への負担が軽減されます。 - 誤嚥(ごえん)予防
口周りの筋肉が鍛えられ、飲み込む力が衰えにくくなります。
つまり「噛める」ということは、食事のためだけではなく、脳・内臓・筋肉・免疫といった全身の健康維持に欠かせない要素なのです。
歯を失ったままにするとどうなる?
加齢やむし歯、歯周病で歯を失い、そのままにしておくと…
- 食べたいものが食べられない
- 栄養が偏る
- 人との会話が減る
- 外出が億劫になる
このように生活の質(QOL)が低下し、やがて運動機能や認知機能の低下、うつ、社会的孤立へとつながるリスクがあります。
入れ歯は「健康寿命を守る道具」
適切な入れ歯を装着することで、
- 食事をしっかり楽しめる
- 外食や旅行に出かけやすくなる
- 会話がスムーズにできる
- 見た目の自信が持てる
など、自立した生活を支える力を取り戻せます。
入れ歯は「年齢を重ねたから仕方なく使うもの」ではなく、前向きに人生を楽しむための大切なパートナーです。
入れ歯は“作って終わり”ではありません
入れ歯は、定期的な調整が必要です。合わない入れ歯を我慢して使い続けると、噛みにくさや痛みだけでなく、体全体にも悪影響を及ぼします。
違和感がある場合や「最近合わなくなった」と感じる場合は、早めに歯科に相談しましょう。
噛む力を取り戻すことは、自分らしい人生を取り戻す第一歩です。
まとめ
「噛めることは、生きる力」です。
入れ歯を上手に活用して、元気に、笑顔で、長生きを目指しましょう。
与野さとむら歯科では、患者さま一人ひとりに合った入れ歯のご提案や調整を行っています。お気軽にご相談ください。
