歯とアゴを守る!スポーツマウスピース(マウスガード)が必要な人の特徴!

スポーツ中の接触や転倒による万が一のケガに備え、マウスガードを検討していませんか。ただ、市販品で十分なのか、高価なオーダーメイド品を作るべきか、判断に迷う方も多いでしょう。
この記事では、歯の保護や脳震盪リスクの軽減といったマウスガードの重要な役割を解説します。学校でのスポーツ活動における顔や口のケガが多い事実を踏まえ、市販品とオーダーメイド品の違いを性能や費用から徹底比較します。
本記事を読めば、あなたの競技レベルや目的に合った最適なマウスガードが明確になります。大切な歯を守り、ケガの不安なくプレーに集中するための、後悔しない選択につながります。
スポーツにマウスガードは本当に必要?3つの重要な役割
スポーツで使うマウスガードには、口の中のケガを防ぐだけでなく、脳へのダメージを減らしたり、プレーの質を高めたりと、主に3つの重要な役割があります。
とくに選手同士がぶつかり合うコンタクトスポーツでは、安全に全力を出し切るための必須アイテムです。具体的にどのような役割があるのか、一つひとつ見ていきましょう。

大切な歯を衝撃から守る(歯の破折・脱臼防止)
マウスガードの一番の役割は、プレー中の強い衝撃で歯が折れたり(破折)、抜けたり(脱臼)するのを防ぐことです。
実は、学校でのスポーツ活動中に起きるケガのうち、顔や口、歯のケガは足首の捻挫に次いで2番目に多いというデータがあります。
筋肉や骨と違って、一度折れたり抜けたりした歯は、二度と元通りにはなりません。治療に時間やお金がかかるだけでなく、将来の食事や見た目にも影響が残る可能性があります。マウスガードは、こうした取り返しのつかない事態を防ぐための、いわば「歯のヘルメット」なのです。
マウスガードが防ぐお口周りのケガ
- ・歯が折れる、欠ける、抜ける
- ・唇や舌、頬の内側を歯で切ってしまう
- ・アゴの骨が折れる
マウスガードで口元をしっかり守ることで、ケガの心配を減らし、プレーに集中できるようになります。
脳への衝撃を和らげる(脳震盪リスクの軽減)
マウスガードを装着することで、アゴへの衝撃が脳へ直接伝わるのを和らげ、脳震盪(のうしんとう)のリスクを減らす効果が期待できます。
プレー中にアゴを強く打つと、その衝撃は頭蓋骨を伝わって脳にまで達します。その結果、脳が激しく揺さぶられて脳震盪を起こすことがあるのです。
マウスガードは、弾力のある素材がクッションとなって衝撃を吸収・分散させます。さらに、マウスガードを装着してグッと噛みしめることで首周りの筋肉が安定し、頭の揺れ自体を抑える効果も報告されています。
脳震盪は一度起こすとクセになりやすく、選手生命にも関わる重大なケガです。マウスガードは脳震盪を100%防ぐものではありませんが、そのリスクを少しでも下げるために非常に有効な対策といえます。
パフォーマンス向上にも?噛みしめと力の関係
マウスガードをつけて正しく噛みしめることで、体のバランスが安定し、プレーの質が向上する可能性があります。
私たちは、重いものを持ち上げたり、強く踏ん張ったりするとき、無意識に歯をグッと食いしばっています。マウスガードを装着するとアゴの位置が安定し、奥歯でしっかり力を込めて噛みしめられるようになります。
これにより、全身の筋肉がうまく連動し、自分の持っている力を最大限に引き出しやすくなるのです。
期待できるパフォーマンスへの好影響
- ・瞬発的なパワーの向上
- ・体幹(体の軸)の安定
- ・プレー中の集中力アップ
また、「ケガをするかもしれない」という無意識の不安が和らぐことで、迷いがなくなり、思い切ったプレーができるようになるという心理的なメリットも大きいでしょう。
市販品 vs 歯科医院のオーダーメイド|メリット・デメリットを徹底比較
スポーツ用のマウスガードには、手軽に買える「市販品」と、歯科医院で作る「オーダーメイド品」の2種類があります。値段や手軽さも大切ですが、ケガから歯を守る「防御性能」と、プレーに集中できる「フィット感」に大きな違いがあることを知っておく必要があります。ここでは、それぞれのメリット・デメリットを詳しく見ていき、どちらが自分に合っているか判断するための材料を整理します。
【市販品】手軽で安価だが、フィット感や安全性に注意
市販品は、数百円から数千円という価格の安さと、スポーツ用品店やネットですぐに手に入る手軽さが最大の魅力です。しかし、既製品であるため、一人ひとりの異なる歯並びにぴったり合わせることは難しく、フィット感や安全性には大きな課題があります。
市販品のメリット
- ・価格: 数百円~数千円程度と、お小遣いの範囲でも購入しやすい。
- ・手軽さ: スポーツ用品店や通販サイトで、思い立った日にすぐ買える。
市販品のデメリット
- ・ズレやすい: 自分の歯型に合っていないため、プレー中にズレたり外れたりしやすい。
- ・集中できない: 違和感が強く、会話や呼吸の妨げになることがある。
- ・防御性能が低い: 歯とマウスガードの間に隙間があると、衝撃がうまく分散されず、歯やアゴを守る効果が低下する。
- ・噛み合わせへの影響: 無理に使い続けると、顎の位置がずれてしまい、噛み合わせのバランスが崩れる可能性も指摘されています。
お湯で温めて自分の歯型に合わせる「マウスフォーミングタイプ」もありますが、自分で完璧にフィットさせるのは非常に困難です。これは、歯の形や並び方が三次元的に複雑なため、均一な厚みを保ちながら噛みしめることが難しいためです。結果として、一部分だけが薄くなったり、逆に厚くなりすぎたりして、期待した効果が得られないことが少なくありません。
そのため、市販品はあくまで「マウスガードを試してみたい」「急に必要になったときの応急処置」といった、限定的な使い方にとどめておくのが賢明です。
【オーダーメイド】高価だが、最高のフィット感と防御性能
歯科医院で作るオーダーメイドのマウスガードは、費用と時間はかかりますが、精密な歯型をもとに製作するため、市販品とは比較にならないほどのフィット感と安全性を実現できます。
オーダーメイド品のメリット
- ・最高のフィット感: 自分の歯に吸い付くようにフィットするため、プレー中にズレる心配がなく、競技に100%集中できます。
- ・自然な装着感: 違和感が少なく、つけたままチームメイトと会話したり、水分補給したりすることもスムーズです。
- ・高い防御性能: 歯とマウスガードが密着することで、外部からの衝撃を全体に分散させて吸収します。これにより、歯が折れたり、脳が揺さぶられたりするリスクを最小限に抑える効果が期待できます。
- ・パフォーマンス向上: 正しい噛み合わせの位置で作製するため、アゴが安定し、プレー中の食いしばりで力を最大限に発揮しやすくなります。
- ・競技に合わせた調整: ラグビーやボクシングのような激しい接触がある競技なら厚めに、瞬発力が求められる競技なら噛み合わせを安定させる形に、といった専門的な調整ができます。
オーダーメイド品のデメリット
- ・費用: 市販品に比べて高価になります。
- ・時間: 歯型採りのために歯科医院へ行く必要があり、完成までに1〜2週間ほどかかります。
費用はかかりますが、丈夫で長持ちするため、頻繁に買い替える必要がある市販品と比べると、長い目で見れば経済的だといえるかもしれません。何より、万が一のケガで歯を失うリスクや、その後の治療にかかる時間と費用を考えれば、自分を守るための「価値ある投資」といえます。
一目でわかる費用・作成期間・性能の比較表
市販品とオーダーメイド品、どちらを選ぶべきか迷っている方のために、それぞれの特徴を下表に整理しました。自分にとって何が一番大切かを考えながら、比較してみてください。
| 項目 | 歯科医院のオーダーメイド | 市販品 |
|---|---|---|
| 費用(目安) | お気軽にご相談ください。 ※ 時期や、素材によって価格の変動があります。 | 数百円~数千円 |
| 作成期間 | 約1~2週間 | 購入したその日から使える |
| フィット感 | ◎:吸い付くようにフィットし、ズレない | △:ズレやすく、プレーの妨げになることも |
| 防御性能 | ◎:衝撃をしっかり吸収・分散する | △:衝撃吸収が不十分な場合がある |
| 会話・呼吸 | ○:違和感が少なく、比較的スムーズ | ×:話しにくく、呼吸がしづらい |
| 耐久性 | ○:丈夫で長持ちする | ×:変形・破損しやすく、頻繁な交換が必要 |
| おすすめの用途 | ・公式戦や本気の練習 ・接触の激しいスポーツ ・高いパフォーマンスを目指す人 | ・マウスガードのお試し ・軽い練習や急な必要時 |
※オーダーメイドの費用は、競技の種類やご希望に応じて変動します。当院では、部活動を頑張る学生の皆さんを応援するため、ユース向けのプランもご用意していますので、お気軽にご相談ください。
激しいコンタクトスポーツに取り組んでいたり、高いレベルで競技を続けていきたいと考えていたりするほど、お口のケガのリスクは高まります。目先の費用だけでなく、将来にわたって自分の大切な歯を守るという視点を持つことが、後悔しない選択につながります。
あなたに最適なマウスガードの選び方|スポーツ種目と目的で選ぶ
自分にピッタリなマウスガードは、プレーするスポーツの種類と、あなたがどれだけその競技に「本気」かによって決まります。マウスガードには大きく分けて、スポーツ用品店などで手軽に買える「市販品」と、歯科医院で精密に型採りして作る「オーダーメイド品」の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分の目的や競技レベルに合ったものを選ぶことが、ケガの予防とパフォーマンスの維持に直結します。

装着が義務・推奨されるスポーツ一覧
マウスガードの装着は、ラグビーやボクシングのように選手同士が激しくぶつかり合うコンタクトスポーツでは、ルールで義務付けられていることがほとんどです。しかし、実はそれ以外のスポーツでもケガのリスクは潜んでいます。
学校でのスポーツ活動中に起きるケガのうち、顔や口、歯のケガは足首の捻挫に次いで2番目に多いというデータもあるほど、身近なアクシデントなのです。
【装着が義務化されている主なスポーツ】
ルールで装着が決められており、着けていないと試合に出場できません。
- ・ボクシング
- ・アメリカンフットボール
- ・ラグビー
- ・ラクロス(女子)
- ・インラインホッケー
【装着が推奨されている主なスポーツ】
直接的な接触はなくても、転倒やボール、用具が顔に当たる危険性があるスポーツです。
- ・バスケットボール
- ・サッカー
- ・ハンドボール
- ・野球、ソフトボール
- ・空手、柔道などの格闘技
- ・スキー、スノーボード
- ・体操
「自分は大丈夫」と思っていても、相手選手の肘が偶然あたったり、転んで顔を強く打ったりする可能性はゼロではありません。そうした「万が一」から大切な歯を守るため、今や多くのスポーツでマウスガードの着用が常識となっています。
市販品で十分なケースとオーダーメイドが推奨されるケース
マウスガード選びで多くの人が迷うのが、「安い市販品で済ますか、高くてもオーダーメイドにするか」という点です。どちらを選ぶべきか、あなたの状況に合わせて考えてみましょう。
【市販品が選択肢になるケース】
- ・部活に入ったばかりで、マウスガードがどんなものか試してみたい
- ・体育の授業や友達との遊びなど、レクリエーションでスポーツを楽しむ
- ・オーダーメイド品が出来上がるまでの「つなぎ」として使いたい
市販品は手軽さが魅力ですが、フィット感が甘く、プレー中にズレやすいのが最大の欠点です。お湯で温めて形を合わせるタイプでも、厚みを均一に保ちながら完璧にフィットさせるのは至難の業。違和感が気になってプレーに集中できなかったり、いざという時に十分な保護効果を発揮できなかったりする可能性があります。
【オーダーメイドが推奨されるケース】
- ・公式戦に出場するなど、本気で競技に取り組んでいる
- ・レギュラーを目指して、日々の練習に打ち込んでいる
- ・ラグビーやアメフト、格闘技など激しい接触が避けられない
- ・プレー中のズレや話しにくさといったストレスをなくしたい
- ・過去に歯やアゴをケガした経験があり、再発をしっかり防ぎたい
本気でスポーツに取り組むなら、迷わずオーダーメイドを選びましょう。自分の歯型にピッタリ合うためズレる心配がなく、呼吸や会話の邪魔にもなりません。何より、衝撃をしっかり吸収・分散してくれるため、歯が折れたり脳が揺さぶられたりするリスクを最小限に抑えることが期待できます。「ケガをするかも」という不安から解放され、100%プレーに集中できる環境は、オーダーメイドでしか手に入りません。
成長期のお子様が使用する際の注意点
成長期にある中高生の皆さんがマウスガードを使う上で最も重要なのは、顎(あご)や歯並びの成長に合わせて、定期的に調整・作り替えを行うことです。
中学生・高校生の時期は、身長が伸びるのと同じように、顎の骨も大きく成長し、歯の生え変わりや歯並びも変化します。
サイズの合わないマウスガードを使い続けることは、小さな靴を無理に履き続けているのと同じです。顎の健やかな成長を邪魔してしまったり、歯が不自然な方向に押されて将来の歯並びを悪くしてしまったりする危険性があります。
そのため、成長期の皆さんには、市販品よりも歯科医院で成長段階に合わせて微調整や作り替えが相談しやすいオーダーメイド品が適しています。少なくとも半年に一度は歯科医院でフィット感をチェックしてもらい、自分の体の成長に合った「最高の防具」を使い続けることが、今の安全と未来の健康な歯並びの両方を守ることにつながります。
歯科医院でのオーダーメイド作成|費用・流れ・期間のすべて
歯科医院で作るオーダーメイドのマウスガードは、市販品とは次元の違うフィット感と防御性能で、本気でスポーツに打ち込むあなたの「最高の武器」になります。
ここでは、実際にどうやって作るのか、費用はどれくらいかかるのか、そして大事な試合までに間に合うのか、みんなが気になるポイントを一つひとつ見ていきましょう。
初回相談から完成までの5ステップ
オーダーメイドのマウスガードは、歯医者さんへの通院が最短2回で完成します。学校や部活で忙しくても、無理なく作ることが可能です。
Step1:相談 & お口のチェック(1回目の来院)
まずは、あなたがどんなスポーツをしているのか、どんなことで困っているのかを教えてください。そのうえで、お口の中に虫歯や歯周病がないかをチェックします。
もし虫歯があるままマウスガードで歯を覆ってしまうと、中で菌が繁殖しやすくなるため、このチェックはとても重要です。
Step2:歯の型採り(1回目の来院)
あなたの歯にピッタリ合うマウスガードを作るため、精密な歯の型を採ります。
当院では、小さなカメラで歯の形を3Dデータ化する最新の「口腔内スキャナー」を使うので、従来のような粘土状の材料が苦手な方でも安心です。もちろん、痛みは全くありません。
Step3:プロによる製作
採らせてもらった歯型(データ)をもとに、マウスガード作りのプロである「歯科技工士」が、一つひとつ手作業で丁寧に製作します。
競技の特性に合わせて厚みを調整したり、好きな色やチームカラーを選んだりすることもできます。
Step4:試着 & 最終調整(2回目の来院)
完成したマウスガードを実際に着けてもらい、フィット感や噛み合わせを最終チェックします。
息苦しくないか、話しにくくないか、強く噛んだときに違和感はないかなどを細かく確認し、最高のパフォーマンスが発揮できるよう、その場で微調整を加えます。
Step5:完成 & お渡し(2回目の来院)
調整が終われば、いよいよあなただけのマウスガードが完成です。
正しい使い方や、長持ちさせるためのお手入れ方法・保管の仕方などを詳しく説明します。ここからが、あなたの歯を守る新しい習慣のスタートです。
保険は適用される?
スポーツ用のマウスガードは、ケガの「予防」が目的のため、病気の「治療」とは異なり健康保険が使えません。「自由診療」という扱いになります。
費用は市販品と比べると高価に感じられるかもしれません。しかし、一度作れば丈夫で長持ちし、何より歯が折れたり抜けたりするリスクを大幅に減らせることを考えると、将来の自分への「価値ある投資」といえます。
完成まで最短何日?試合に間に合わせるには
歯の型採りから完成まで、通常1〜2週間ほどかかります。これは、専門の歯科技工士が、あなた専用に一つひとつ時間をかけて製作するためです。
「大事な試合に絶対に間に合わせたい!」
そう考えているなら、試合日程が決まった瞬間に歯科医院へ相談するのが鉄則です。
理想は、試合の1カ月前に相談に来ていただけると、製作だけでなく、実際に練習で使ってみてからの微調整も可能になり、万全の状態で本番に臨めます。
特に、年末年始やゴールデンウィークなどの大型連休を挟むと、技工所もお休みになるため、通常より時間がかかります。ギリギリの相談だと、「マウスガードは完成したけど、本番で使ったら違和感が…」なんてことにもなりかねません。
当院では24時間いつでもWEBから予約が可能です。試合日程が決まったら、後回しにせず、まずは一度、お早めにご相談ください。
マウスガードのよくある質問と正しい手入れ方法
マウスガードを最高の状態で使い続けるには、いくつかの重要なポイントがあります。見た目が似ている「ナイトガード」との違いを理解し、日々のお手入れを欠かさず、そして適切な時期に交換することです。ここでは、みんなが疑問に思う3つのポイントを詳しく解説していきます。

歯ぎしり用のナイトガードとは何が違う?
スポーツ用のマウスガードと、寝るときに使う歯ぎしり用のナイトガードは、目的と素材がまったく違います。例えるなら、衝撃から拳を守る「ボクシンググローブ」と、作業で手を保護する「革手袋」くらい役割が異なります。
| スポーツ用マウスガード | 歯ぎしり用ナイトガード | |
|---|---|---|
| 目的 | 外部からの強い衝撃を吸収し、歯やアゴを守る | 寝ている間の歯ぎしりや食いしばりから歯がすり減るのを防ぐ |
| 素材 | 弾力のある柔らかい素材(EVAなど) | 硬いプラスチック素材(レジンなど) |
スポーツ用は、強い衝撃を吸収できるよう、クッション性のある柔らかい素材で厚めに作られています。
一方、ナイトガードは歯がすり減るのを防ぐのが目的なので、硬い素材で作られています。もし、この硬いナイトガードをスポーツで使ってしまうと、衝撃を吸収できず、強い力がかかった瞬間に割れて口の中を大ケガしたり、歯を守るどころか逆にダメージを与えたりする危険さえあります。
見た目が似ているからといって、絶対に代用しないでください。
清潔に保つための正しい洗浄・保管方法
汗をかいた練習着をそのままにしないのと同じで、マウスガードも使った後のケアが非常に重要です。お口の中は、思っている以上に細菌がたくさんいるため、正しいお手入れをしないと、あっという間に雑菌のすみかになってしまいます。
【毎日の基本ケア】
- 1.使用直後に流水で洗う
まずは唾液や汚れをザっと洗い流します。 - 2.やさしく、こすり洗い
指の腹や、毛先の柔らかい歯ブラシで内側まで丁寧に洗いましょう。
【注意!】歯磨き粉は絶対に使わないで!
歯磨き粉に含まれる研磨剤(歯をツルツルにする粒子)が、マウスガードの表面に目に見えない細かい傷をたくさん作ってしまいます。この傷に細菌が入り込み、繁殖する原因になるため、洗浄には水か専用の洗浄剤を使用してください。
【週1〜2回のスペシャルケア】
市販のマウスピース専用の洗浄剤を使うと、目に見えない汚れやニオイの原因菌をスッキリ落とせます。
【保管の鉄則】
- ・しっかり乾かす:洗浄後は清潔なタオルなどで水気を拭き取り、しっかり乾燥させます。雑菌は湿気が大好きなので、濡れたままの保管は絶対にNGです。
- ・専用ケースに入れる:乾燥後は、変形や破損を防ぐため、通気性の良い専用ケースで保管しましょう。
- ・熱を避ける:夏の車内や暖房器具の近くなど、高温になる場所に置くとグニャッと変形して使えなくなります。
交換時期の目安は?
穴の開いたスパイクで全力プレーができないのと同じで、ボロボロのマウスガードでは大切な歯を守れません。マウスガードにも「寿命」があることを理解しておきましょう。
使用頻度や噛みしめの強さにもよりますが、交換時期の目安は約1年です。ただし、これはあくまで目安。毎日ハードな練習で使う選手は、もっと早く交換が必要になる場合もあります。
交換を考えるべき「5つのサイン」
- ・穴が開いた、亀裂が入っている
- ・変形してフィット感が悪くなった(ズレやすくなった)
- ・噛み合わせの部分がすり減って薄くなっている
- ・洗浄しても汚れやニオイが取れない
- ・アゴの成長や歯並びの変化でキツく感じる
特に、中高生の皆さんは身長が伸びるのと同じで、アゴの骨も成長し、歯並びも変化しています。半年前はピッタリでも、今では合わなくなっている可能性も。フィットしないマウスガードを無理に使い続けると、いざという時に歯を守れないだけでなく、アゴの健やかな成長を邪魔してしまう危険もあります。
オーダーメイドのマウスガードを使っている人は、最低でも半年に1度は歯科医院でフィット感をチェックしてもらい、自分の体に合った「最高の防具」を使い続けましょう。
まとめ
接触の有無に関わらず、本気でスポーツに取り組むすべての人にとって、マウスガードは大切な歯と体を守る必須アイテムです。
市販品も手軽ですが、ズレや違和感がプレーの妨げになることも少なくありません。
歯科医院で作るオーダーメイド品は歯に吸い付くようにフィットするため、ケガの不安なく競技に集中できるだけでなく、正しい噛み合わせによるパフォーマンス向上も期待できます。
お口のケガは、その後の治療に時間も費用もかかります。
将来にわたって後悔しないための「価値ある投資」として、まずは一度お近くの歯科医院へ相談してみてはいかがでしょうか。



