歯周病
歯周病について

歯周病治療は、歯や歯茎(歯周組織)の健康を回復し、進行を防ぐことを目的とした一連の治療法を指します。歯周病の進行度や患者さんの状態に応じて治療内容が異なり、以下のような特徴があります。
当院の歯周病治療の特徴
1. 段階的な治療プロセス
歯周病治療は症状の軽度から重度までに応じて段階的に進められます。
初期治療(予防的治療)
- 主に歯垢(プラーク)や歯石の除去が中心
細菌の繁殖を抑え炎症を改善 - 方法: スケーリング(歯石除去)・ブラッシング指導
中等度の治療
- 歯周ポケットが深くなり歯茎下に歯石や細菌が蓄積している場合はより徹底したクリーニングが必要
- 方法: ルートプレーニング
(歯根面を滑らかにする処置)
重度の治療(外科的治療)
- 炎症が進行して歯槽骨(歯を支える骨)が損失している場合外科的な介入が行われる
- 方法: フラップ手術(歯茎を切開して歯周ポケット内を清掃)・骨再生療法(失った骨を再生する治療)など

2. 細菌除去と炎症の抑制
歯周病は主に細菌感染によって引き起こされるため、治療の目的は細菌の徹底除去と炎症の抑制です。具体的な特徴は以下の通りです。
スケーリング・ルートプレーニング(SRP)
- 歯石や歯垢を機械的に除去し細菌の温床をなくす
薬物療法
- 抗生物質(局所または内服)を使用し細菌の数を減らす
- 抗炎症剤やうがい薬(クロルヘキシジンなど)を併用する場合もあり

3. 患者さん自身のセルフケアが重要
歯周病治療の効果を持続させるためには、患者さん自身が日々のケアを徹底することが重要です。
正しいブラッシング
- 歯ブラシの使い方や適切なブラッシング方法を習得
補助器具の活用
- 歯間ブラシやフロスで歯間の清掃を行う

4. 長期的な管理と定期検診
歯周病は慢性的に進行する病気のため、治療後も再発を防ぐためにメンテナンスが必要です。
定期的なプロフェッショナルケア
- 3~6か月ごとに歯科医院で歯石除去や歯周ポケットの状態確認を行う
再評価
- 歯周病が再発していないかを確認し必要に応じて治療計画を見直す

5. 重度歯周病の場合の補助治療
重度の歯周病では歯を失うことも多いため、以下の補助的な治療が行われることがあります。
歯周組織再生療法
- 骨再生を促進するために人工骨や成長因子を使用する
咬み合わせ調整
- 咬み合わせの力が歯周組織に過度に負担をかけている場合咬合を調整する。
補綴治療
- 歯を失った場合ブリッジ・義歯・インプラント治療が選択される

歯周病治療の目的
- 歯と歯周組織の健康を取り戻し病気の進行を止める
- 全身疾患へのリスクを軽減する(心血管疾患や糖尿病の悪化を防ぐなど)
- 歯の喪失を防ぎ食事や会話の機能を維持する
歯周病治療は、患者さんと歯科医師が協力して取り組む必要があります。定期的な受診と日常的なケアが、健康な歯と全身の健康を守る鍵となります。
歯周病が原因で失われた歯の場合、インプラントを埋入する前に歯周病菌を徹底的に除去し、口腔内環境を整える必要があります。
6. メンテナンスと再発防止
歯周病は再発しやすい病気のため、治療後も継続的な管理が重要です。
定期検診
3~6か月ごとに歯科医院でプロフェッショナルケア(PMTC)を受ける。
セルフケアの継続
日々のブラッシングや補助清掃用具の使用を徹底。
生活習慣の改善
食生活の見直しやストレス管理など、全身の健康を意識した生活習慣を取り入れる。
診療方針のポイント
個別対応
患者さんごとに歯周病の進行度やライフスタイルが異なるため、治療計画を個別に調整します。
予防重視
進行する前に適切な治療と予防を行うことが重要です。
患者さんとの協力
治療効果を最大化するために、患者さん自身がケアに積極的に取り組む必要があります。
歯周病治療の診療方針は、歯科医師と患者さんが協力しながら進めることが大切です。継続的なケアと治療を通じて、健康な口腔環境を維持しましょう。
歯周病症状の段階
について

三段階の進行
軽度歯周病
軽度歯周病は、歯周病の初期段階であり、歯茎に炎症が起き始めた状態です。この段階では比較的症状が軽く、適切な治療とセルフケアによって進行を止め、健康な状態に戻すことが可能です。
中等度歯周病
中等度歯周病は、歯周病が初期段階を超えて進行し、歯茎や歯を支える歯槽骨にまで影響を及ぼし始めた状態を指します。この段階では、歯茎の炎症や歯槽骨の損失が顕著になり、歯のぐらつきや歯周ポケットの深まりがみられることがあります。適切な治療を行うことで進行を止め、症状を改善することが可能です。
重度歯周病
重度歯周病は、歯周病がさらに進行し、歯を支える歯槽骨の大部分が失われる段階を指します。この状態では、歯がぐらつき、最終的に抜け落ちる可能性が高くなります。また、口腔内だけでなく、全身疾患との関連性も強くなるため、早急な治療が必要です。
歯周病・歯肉炎について

歯周病(ししゅうびょう)は、歯を支える組織(歯茎、歯根膜、歯槽骨など)に炎症が起こり、最終的に歯を失う原因となる病気です。歯垢(プラーク)に含まれる細菌が主な原因であり、進行すると歯茎の腫れや出血、歯の動揺などが起こります。さらに、全身の健康にも悪影響を及ぼすことが知られています。
歯周病の概要
1. 原因
主な原因は歯垢(プラーク)に含まれる細菌。
細菌が歯と歯茎の間に溜まり、毒素を出して歯茎や歯槽骨を破壊する。以下の要因が歯周病を悪化させる。
- 喫煙
- 不適切な口腔ケア
- ストレス
- 糖尿病や免疫力の低下
- 遺伝的要因
2. 症状
歯周病は進行段階に応じて症状が異なります。
軽度歯周病(歯肉炎)
- 歯茎が赤く腫れる
- 歯磨き時に出血する
- 痛みはほとんどない
中等度歯周病
- 歯周ポケットが深くなる(4~6mm)
- 歯茎から膿が出ることがある
- 歯の動揺(ぐらつき)が始まる
- 口臭が強くなる
重度歯周病
- 歯槽骨が大きく破壊され歯がぐらつく
- 歯茎が大きく下がり歯が長く見える
- 強い口臭や咬む際の痛み
- 最終的に歯が抜ける
歯周病の進行と影響
歯茎の炎症
歯垢が溜まることで炎症が始まり、歯肉炎に進行。
歯槽骨の破壊
放置すると歯槽骨が溶け始め、歯が支えられなくなる。
歯の喪失
最終的に歯が抜け落ちる。
全身疾患への影響
歯周病菌や炎症物質が血流に入り、以下の全身疾患のリスクを高める。
- 糖尿病(血糖値がコントロールしにくくなる)
- 心筋梗塞・脳卒中(動脈硬化のリスク増加)
- 誤嚥性肺炎(細菌が肺に入り込む)
- 早産や低体重児出産(妊婦への影響)
歯周病のポイント
- 歯周病は「沈黙の病気」と呼ばれ初期段階では自覚症状が少ないため早期発見と予防が重要
- 一度失われた歯槽骨や歯周組織は完全に元に戻ることは難しいため進行を防ぐことが最優先
- 定期的なプロフェッショナルケアとセルフケアの継続が歯の健康を守る鍵
歯周病は早期対策で進行を防ぐことができます。自分の口腔内の状態を知り、適切なケアを心がけましょう!
歯肉炎とは
歯肉炎(しにくえん)は、歯周病の初期段階にあたる病気で、歯茎(歯肉)に炎症が起こる状態を指します。歯を支える骨や歯周組織の深い部分にはまだ影響が及んでおらず、適切なケアを行えば完全に治すことができる段階です。
歯周病を防ぐための対策
適切なセルフケア
毎日2~3回の正しいブラッシングと、デンタルフロスや歯間ブラシの使用。
禁煙
喫煙をやめることで歯茎の血流や免疫力が改善されます。
健康的な食生活
ビタミンやミネラルをバランスよく摂取する。
定期的な歯科検診
3~6か月に一度、歯科医院で歯垢や歯石を除去し、歯周ポケットの状態をチェックする。
全身疾患の管理
糖尿病やその他の持病を適切にコントロールする。
歯周病の原因のまとめ
歯周病は主に歯垢による細菌感染が原因ですが、不十分なケアや生活習慣、全身の健康状態も大きく影響します。原因を理解し、早めに対策を取ることで、歯周病を予防し健康な歯を維持することが可能です。
歯周病になりやすい人
について

生活習慣や健康状態の及ぼす影響
歯周病になりやすい人には、いくつかの特徴や生活習慣、健康状態が共通しています。これらの要因が組み合わさることで、歯周病のリスクが高まる可能性があります。以下に、歯周病になりやすい人の特徴を詳しく解説します。
1. 口腔ケアが不十分な人
- 特徴:歯磨きの頻度が少ない、または正しいブラッシング方法を知らない
- 歯垢(プラーク)や歯石が溜まりやすくなり歯茎が炎症を起こす原因になる
- 適切な歯磨きができていない場合歯垢が硬くなり歯石に変わりさらに細菌が増殖しやすくなる
- 歯磨きの回数や方法が適切でないと歯垢が十分に除去できない
- 歯間ブラシやデンタルフロスを使わず歯と歯の間の清掃が不十分な場合もリスクが高まる
2. 喫煙者
- 特徴:タバコを吸う習慣がある
- 喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病の発症リスクが2~6倍高いとされている
- 喫煙により歯茎の血流が低下し免疫力が弱まるため細菌感染に対する防御機能が低下する
- 喫煙者は歯周病の進行が早く治療効果も出にくいとされている
- 炎症が進行しても自覚症状が出にくくなるため気づかないうちに悪化することがある
3. ストレスが多い人
- 特徴:精神的・身体的ストレスを抱えている
- ストレスは体の免疫機能を低下させるため歯周病菌に対する抵抗力が弱まる
- ストレスによる食いしばりや歯ぎしりが歯茎に負担をかけ炎症を悪化させることもある
4. 糖尿病患者
- 特徴:血糖値のコントロールが不十分な糖尿病を持つ人
- 糖尿病では血糖値の上昇が原因で免疫機能が低下し感染症にかかりやすくなる
- 糖尿病と歯周病は相互に影響し合い悪循環を引き起こすことが知られている
5. ホルモンバランスが変化している人
- 特徴:妊娠中・思春期・更年期の女性
- ホルモンの変化によって歯茎が敏感になり炎症が起きやすくなる
- 特に妊娠中の歯肉炎(妊娠性歯肉炎)はよく見られる症状
6. 遺伝的な要因がある人
- 特徴:家族に歯周病の人がいる
- 遺伝的に歯周病になりやすい体質を持つ人がいる
- 特定の免疫応答に関与する遺伝子の変異が関係していることが研究で示されている
7. 不適切な生活習慣を持つ人
- 特徴:不規則な食生活・栄養不足・睡眠不足など
- ビタミンC不足やカルシウム不足は歯茎の健康を損ない歯周病のリスクを高める
- 糖分の過剰摂取:甘い食品や飲み物は歯垢中の細菌の増殖を促進する
8. 定期検診を受けていない人
- 特徴:歯科医院での定期的な検診やクリーニングを受けていない
- 歯垢や歯石が溜まりやすくなり歯周病の発見が遅れることがある
- 早期発見・治療ができないと歯周病が進行してしまうリスクが高まる
9. 歯並びや咬み合わせに問題がある人
- 特徴:歯が重なっているまたは歯列不正がある
- 歯並びが悪いと歯ブラシが届きにくい部分に歯垢が溜まりやすくなる
- 咬み合わせが悪いと歯や歯茎に過剰な力がかかり炎症を引き起こすことがある
10. 特定の薬を服用している人
- 特徴:血圧降下薬・免疫抑制剤・抗てんかん薬などを服用している
- 一部の薬は副作用として歯茎の腫れを引き起こし歯周病のリスクを高めることがある
歯周病になりやすい人への
アドバイス
毎日のセルフケアを徹底する
正しい歯磨き方法を学び、歯間ブラシやデンタルフロスを活用する。
生活習慣を見直す
禁煙、バランスの取れた食生活、十分な睡眠を心がける。
定期的に歯科検診を受ける
3~6か月ごとの検診で、歯垢や歯石を除去し、歯周病の早期発見を目指す。
ストレス管理を行う
ストレスを軽減する方法を取り入れ、体と心の健康を保つ。
全身の健康状態を管理する
糖尿病などの慢性疾患を適切にコントロールする。
歯周病は早期発見と予防が非常に重要です。自分がリスクを抱えている可能性を理解し、日頃からのケアを心がけましょう。
歯周病と全身疾患
について

歯周病と全身疾患の関係性と影響
歯周病と全身疾患の関係は、近年の研究で明らかになりつつあり、歯周病が全身の健康に影響を与えることがわかっています。歯周病は単なる口腔内の病気ではなく、全身のさまざまな疾患と関連しています。以下に、歯周病と関連する全身疾患について詳しく説明します。
1. 糖尿病
- 関係:
糖尿病と歯周病は相互に影響し合うことが知られている
高血糖状態が続くと免疫機能が低下し歯周病菌に対する抵抗力が弱くなる - 悪循環:歯周病が進行すると歯周組織が炎症を起こし体内でインスリン抵抗性が悪化するため糖尿病が悪化する可能性がある
2. 心血管疾患(心臓病・脳卒中)
- 関係:
歯周病の細菌やその炎症物質が血流を通じて全身に広がり動脈に影響を与えることがある
これが動脈硬化を促進し心臓病や脳卒中のリスクを高めるとされている - メカニズム:歯周病による炎症が血管内での炎症反応を引き起こし血栓形成を助長することが関与していると考えられている
3. 妊娠
- 関係:
妊娠中の女性はホルモンの変化によって歯茎が敏感になりやすく歯周病のリスクが高まる
歯周病が悪化すると早産や低体重児出産のリスクが増加する可能性がある - 悪影響:妊婦が歯周病にかかると血液中で炎症性物質が増加し胎児への影響が出ることがある
4. 呼吸器疾患
- 関係:
歯周病の細菌が口腔内から喉や気道に入り肺炎などの呼吸器疾患を引き起こすことがある
特に免疫力が低下している高齢者や入院患者さんは歯周病が原因で肺炎を発症しやすいとされている - 悪影響:口腔内の細菌が肺に到達し慢性閉塞性肺疾患(COPD)や肺炎などの感染症を引き起こすことがある
5. 腎臓疾患
- 関係:歯周病の炎症物質が腎臓に影響を与えることがある
特に慢性腎臓病(CKD)の患者さんでは歯周病が腎機能の低下を悪化させることが示唆されている - メカニズム:歯周病による慢性炎症が体内に広がり腎臓での炎症反応を引き起こすことがある
6. アルツハイマー病(認知症)
- 関係:歯周病が進行すると脳に影響を与える可能性があることが示唆されている
歯周病によって発生する炎症が脳内での神経変性を引き起こす要因となることがある - 研究結果:歯周病菌が脳に到達しアルツハイマー病を引き起こす可能性があるという研究結果もある
7. がん(特に口腔がん、食道がん)
- 関係:歯周病が長期にわたり炎症を引き起こすと細胞の変異やがんのリスクを高める可能性がある
特に口腔がんや食道がんとの関連が報告されている - メカニズム:慢性的な炎症が遺伝子の変異を引き起こしがん細胞が発生しやすくなると考えられている
8. 脂質異常症(高コレステロール)
- 関係:歯周病による慢性炎症が脂質の代謝に影響を与え血中のコレステロールや中性脂肪のレベルを上昇させることがある
- メカニズム:歯周病による炎症物質が血管内での脂肪の蓄積を促進し動脈硬化を引き起こす可能性がある
歯周病が
全身に与える影響のメカニズム
炎症反応
歯周病による口腔内の炎症が全身に広がり、免疫系を活性化させ、炎症性物質が血流を通じて全身に運ばれます。この炎症が心血管系、腎臓、肺、脳などの他の臓器に悪影響を与えるとされています。
細菌の血行感染
歯周病の細菌が血流を介して他の臓器に広がり、さまざまな病気を引き起こすことがあります。特に免疫力が低下している場合、感染症を引き起こしやすくなります。
歯周病の予防と
全身疾患予防のためにできること
定期的な歯科検診
歯周病は早期に発見して治療することが重要です。定期的な歯科検診を受け、歯垢や歯石を除去しましょう。
日々の口腔ケア
正しいブラッシングとデンタルフロス、歯間ブラシの使用で口腔内を清潔に保ち、歯周病の予防に努めましょう。
生活習慣の改善
禁煙、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけることで、全身疾患の予防にもつながります。
糖尿病やその他の疾患の管理
糖尿病などの病気を適切に管理し、歯周病のリスクを減らしましょう。
歯周病は口腔内だけでなく、全身の健康にも影響を与える可能性があります。早期に歯周病を予防・治療することで、全身疾患のリスクを低減することができます。
例
- 歯周病と口臭
- 口臭の原因としての歯周病
歯周病が進行すると、
以下の理由で口臭が発生
- 細菌の増殖:歯周ポケット内に多くの細菌が溜まり硫黄化合物などの臭い物質を発生させる
- 膿の発生:歯ぐきが炎症を起こし膿が溜まることで不快な臭いが生じることがある
- 壊死組織:炎症により歯ぐきの組織が損傷しそれが口臭の一因となる
歯周病と抜歯
歯周病では、抜歯を行った方が良いケースや反対に歯を抜かずに治療する方が望ましいケースなど、さまざまです。当院では、あらかじめ抜歯する/しない場合のメリットやデメリットなどを丁寧にご説明した上で、患者さんの状態やご希望に合わせて治療を行います。
歯周病のセルフチェック
について

自分自身で歯周病の兆候を早期に発見し、適切な治療を受けるために非常に役立ちます。歯周病は初期段階では痛みを伴わないことが多いため、セルフチェックを行うことで早期発見が可能になります。以下に、歯周病のセルフチェックポイントを挙げます。
歯周病のセルフチェック項目
1. 歯茎の出血
- 歯茎を磨くときや歯間ブラシ・デンタルフロスを使用した際に歯茎から血が出ることがありますか?
- 出血が頻繁に見られる場合歯周病の兆候である可能性があります
2. 歯茎の腫れや赤み
- 歯茎が腫れている赤くなっているまたは膨らんでいる部分はありませんか?
- 健康な歯茎はピンク色で引き締まっていますが歯周病が進行すると歯茎が赤く腫れ触ると痛みを感じることがありますか?
3. 口臭(悪臭)
- 口の中が乾燥しているまたは不快な臭いがすることが多いですか?
- 歯周病が進行すると口臭が強くなることがある
これは歯周ポケット内に細菌が繁殖し膿が溜まることから生じる臭いです
4. 歯茎の退縮(歯茎が下がる)
- 歯茎が下がって歯の根元が露出している部分がありますか?
- 歯周病が進行すると歯周組織が破壊され歯茎が退縮することがある
これにより歯の根元が見え知覚過敏の症状が現れることもあります
5. 歯がぐらつく(動揺)
- 歯がぐらつくまたは噛んだときに歯が動く感覚がありますか?
- 歯周病が進行すると歯を支える骨が吸収され歯が不安定になりぐらつくことがある
6. 歯の間に隙間ができる
- 歯と歯の間に以前よりも広い隙間ができたと感じることはありませんか?
- 歯周病が進行すると歯槽骨が減少し歯が移動して隙間ができることがありますか?
7. 歯の間に隙間ができる
- 歯茎を押したときに膿(うみ)が出ることがありますか?
- 歯周病が進行し歯周ポケットに感染が広がると膿が溜まり歯茎から膿が出ることがありますか?
これは非常に進行した歯周病の兆候です
8. 噛み合わせの変化
- 歯を噛んだときに以前と違った感じがするまたは噛み合わせがずれているように感じることがありますか?
- 歯周病が進行すると歯が動いたり噛み合わせが変化することがありますか?
セルフチェック後の対応
1つでも該当する場合
もし上記のチェック項目のいずれかに該当する場合、早期に歯科医院での診察を受けることをおすすめします。歯周病は初期段階で治療を始めることで進行を防げるため、早期発見が大切です。
複数該当する場合
上記の症状が複数重なっている場合、歯周病が進行している可能性が高いため、早急に歯科医院で検査を受け、治療を受けることが必要です。
予防とセルフケアのポイント
毎日の歯磨き
歯周病予防には、毎日の正しい歯磨きが重要です。歯茎の健康を保つためには、歯磨き時に歯茎を優しくマッサージすることも効果的です。
デンタルフロスや歯間ブラシ
歯と歯の間に残る汚れやプラークを取り除くために、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことをおすすめします。
定期的な歯科検診
定期的に歯科医師に検診を受け、歯周病の早期発見と予防を行うことが大切です。
まとめ
歯周病は初期の段階では症状が軽微で気づきにくいですが、セルフチェックを行うことで早期に兆候を発見することが可能です。自分自身でチェックした結果、心配な点があれば、早期に歯科医師の診察を受けることが重要です。
歯周病治療の流れ
治療の進行ごとの段階
歯周病治療の流れについて、初期治療から進行した場合の治療まで、段階ごとに説明します。歯周病の治療は段階的に行われ、症状や進行度に応じて個別に対応されます。
初診と診断
- 問診: 初診時に、歯科医師は患者さんの口腔状態や症状、生活習慣(喫煙歴や食習慣など)について質問します。また、全身疾患の有無も確認されることがあります。
- 検査: 歯周病の進行具合を評価するために、歯科医師は歯周ポケットの深さを測定します。
歯周ポケットが深いほど、歯周病が進行していると考えられます。 - レントゲン検査: 歯槽骨の状態を確認するためにレントゲンを撮影し、歯周病による骨の減少具合を評価します。

歯周病の分類と治療計画の作成
これらの状態に応じて、治療計画が立てられます。
- 軽度歯周病: 歯周ポケットが浅く歯茎の腫れや出血が主な症状である場合
- 中等度歯周病: 歯周ポケットが深くなり歯槽骨が少しずつ減少し歯がぐらつくことがある場合
- 重度歯周病: 歯周ポケットが非常に深く歯槽骨の大きな減少が見られ歯が大きくぐらついたり抜歯が必要になる場合

初期治療
(スケーリングとルートプレーニング)
治療後は、数週間から数ヶ月の経過観察を行い、症状の改善が見られるかどうかを確認します。
- スケーリング: 歯石やプラークを除去する治療です。歯の表面や歯茎の周囲に溜まった歯垢や歯石をクリーニングします。これにより、歯茎の炎症を軽減します。
- ルートプレーニング: 歯の根の表面を滑らかにし、歯周ポケット内の細菌を除去します。これにより、歯周ポケットが再び浅くなり、歯茎の回復が促進されます。
- 歯磨き指導: 正しい歯磨き方法や歯間ブラシの使い方、口腔ケアに関する指導が行われます。患者さんがセルフケアをしっかり行えるようにサポートします。

継続的な管理と再評価
- 定期的なチェック: 歯周病が軽度や中等度の場合、治療後に定期的な検診を受け、歯茎の状態や歯周ポケットの深さを再評価します。早期に再発を防ぐため、定期的なメンテナンスが重要です。
- 歯周病の進行具合による対応: 歯周病が改善しない場合、または進行している場合は、さらなる治療が必要になります。

手術的治療(必要に応じて)
進行した歯周病に対しては、非外科的治療(スケーリングやルートプレーニング)だけでは改善しきれないことがあります。その場合、手術が検討されることがあります。
- フラップ手術: 歯茎を切開して、深い歯周ポケットを洗浄し、歯槽骨を再形成する手術です。この手術により、歯周ポケットが浅くなり、歯茎の状態が改善されます。
- 歯周組織再生手術: 骨が大きく失われている場合、歯槽骨の再生を促すための手術が行われることもあります。歯周膜を再生させ、骨の再生を促進することを目的とします。
- 骨移植: 歯槽骨が大きく失われている場合、人工的な骨を移植して骨の再生を図ることがあります。

インプラント治療(必要に応じて)
歯周病が進行し、歯を保存できない場合は、インプラントを検討することがあります。インプラントは失われた歯を人工的に補うための手術で、歯周病が原因で歯を抜かなければならない場合にも選択肢の一つです。

継続的なメンテナンスと予防
歯周病治療後は、定期的に歯科医師の元でメンテナンスを受けることが大切です。歯石の除去や歯周ポケットのチェック、歯周病の予防策を講じるための定期的なケアが必要です。
- メンテナンス: 3~6ヶ月に一度のペースでの定期的な歯科検診を受け、歯周病の再発を防ぐために歯石除去や歯磨き指導を受けます。
- 生活習慣の改善: 喫煙や不適切な食生活など、歯周病のリスク因子を減らすことが推奨されます。健康的な食事や禁煙が歯周病予防には有効です。

まとめ
歯周病の治療は段階的に進行し、初期治療から手術的治療、インプラントまで、症状に応じた治療が行われます。早期発見と適切な治療が最も効果的であり、定期的なメンテナンスを続けることで歯周病の再発を防ぐことができます。治療後も継続的なケアが必要です。
歯周病治療の精密検査と
治療費の違い

精密歯周病検査について
精密歯周病検査は、歯周病の進行度を正確に把握し、適切な治療計画を立てるために行う重要な検査です。この検査は、通常の口腔内検査に加えて、より詳細な情報を得るための追加的な手順を含みます。精密歯周病検査によって、歯周病の初期段階や進行具合、さらには治療の必要性を正確に判断できます。
保険治療と自費治療の比較
保険治療の場合
歯の保険治療は、健康保険が適用される治療のことを指します。日本では、国民健康保険や社会保険など、一定の条件下で歯科治療に保険が適用されるため、患者さんは自己負担額を抑えた形で治療を受けることができます。保険治療には限られた治療法や材料が使用されるため、自由診療と比較して治療内容に制約がありますが、経済的な負担を軽減することができます。
自費治療の場合
歯の自費治療は、保険診療とは異なり、保険が適用されない治療や高品質の材料を使用する治療です。自費治療では、患者さんが治療費を全額負担することになりますが、その分、より優れた治療法や材料を選ぶことができるため、より高い満足度を得られることがあります。以下は、歯の自費治療に関する詳細です。
歯周病の予防について

歯周病の予防において
歯科医院でできること
歯周病は、日常的なセルフケアだけでは完全に予防することが難しく、専門的なケアが重要です。歯科医院では、歯周病の予防に向けたさまざまな方法を提供しています。以下に、歯科医院で行える具体的な予防策を挙げます。
1. 専門的な歯のクリーニング(PMTC)
- 内容:プロフェッショナルメカニカルトゥースクリーニング(PMTC)は歯科衛生士が専用の機器を使用して日常の歯磨きでは落とせない歯垢や歯石を徹底的に除去するものです。
- 目的:歯周ポケットの汚れを取り除き歯周病の原因となる細菌の繁殖を防ぎます。
- 頻度:3~6ヶ月に1回の定期的なクリーニングが推奨されます。
2. 定期検診
- 内容:歯科医院で定期的に歯や歯茎の状態をチェックし歯周病の早期発見と治療を行います。
- 検査内容:
- 歯周ポケットの深さの測定
- 歯の動揺(ぐらつき)の確認
- 歯石やプラークの付着状況の評価
- X線検査による歯槽骨の状態確認
- 目的:歯周病が進行する前に予防的措置や軽度の治療を行うことで悪化を防ぎます。
3. 歯石除去(スケーリング)
- 内容:
- 専用の器具を使用して歯石を除去します。
- 歯石は歯周病の原因となる細菌の温床となるため、取り除くことが重要です。
- 効果:
- 歯茎の炎症を軽減
- 歯周病の進行防止
- 頻度:
歯石の付着状況に応じて年2~4回程度
4. ルートプレーニング
- 内容:歯石や汚れだけでなく歯根面の不規則な表面を滑らかにする治療です。
- 目的:細菌が付着しにくい環境を作り歯周病の再発を防ぎます。
5. 口腔衛生指導
- 内容:
- 患者さんに適した歯磨き方法やフロス・歯間ブラシの使い方を指導します。
- また使用する歯ブラシや歯磨き粉の選び方もアドバイスします。
- 指導内容:
- 正しいブラッシングの角度や動かし方(バス法など)
- 歯間ブラシやデンタルフロスの使用方法
- タフトブラシの活用方法
- 目的:患者さん自身で効果的なセルフケアを行えるようにすることで歯周病を防ぎます。
6. フッ素塗布や抗菌療法
- 内容:
- フッ素を歯に塗布することで歯を強化し歯垢の付着を防ぎます。
- 必要に応じて抗菌剤を用いた治療を行い歯周病菌の繁殖を抑制します。
- 目的:歯周病菌やむし歯菌の活動を抑えることで口腔内環境を改善します。
7. 歯周病菌検査
- 内容:唾液や歯垢を採取して歯周病菌の種類や数を調べます。
- 目的:歯周病菌の状態を把握し適切な予防策や治療法を選択するためです。
8. 噛み合わせの調整
- 内容:噛み合わせが不均衡で歯や歯茎に過度の負担がかかっている場合調整を行います。
- 目的:歯周病の進行を防ぐだけでなく、歯の寿命を延ばします。
9. 食生活の指導
- 内容:歯周病の予防に効果的な栄養素(ビタミンCやカルシウムなど)を含む食事や糖分の摂取を控える方法についてアドバイスします。
- 目的:健康的な歯茎と歯槽骨を維持するための生活習慣をサポートします。
10. 再生療法(予防的措置)
- 内容:歯槽骨や歯周組織が一部損傷している場合エムドゲインやGTR法を用いて組織の再生を試みます。
- 目的:早期段階での治療を行い歯周病の進行を食い止めます。
11. 定期的なメンテナンスプログラム
- 内容:治療後も定期的に歯科医院でメンテナンスを行い口腔内を健康な状態に保つプログラムを実施します。
- 目的:歯周病の再発を防ぎ長期的な予防効果を高めます。
歯科医院での予防のメリット
- 専門的なケアが受けられる:自分では落とせない汚れや歯石を確実に除去
- 早期発見・早期治療が可能:定期検診によって歯周病の初期段階での発見が可能
- セルフケアの改善:正しいブラッシング方法や生活習慣の改善指導を受けられる
- 長期的な健康維持:定期的なメンテナンスで歯の寿命を延ばす
歯周病の予防は、自宅でのセルフケアと歯科医院での専門的なケアの両方を組み合わせることが重要です。歯科医院での予防措置を定期的に受けることで、歯周病を未然に防ぎ、健康な口腔環境を維持することができます。
歯周病の予防について
自宅でできること
について

毎日のセルフケア
歯周病を予防するためには、毎日のセルフケアが非常に重要です。歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌が原因で起こるため、自宅での正しいケアによって細菌の増殖を抑えることが可能です。以下に、自宅で実践できる具体的な方法を挙げます。
1. 正しい歯磨き(ブラッシング)
歯磨きの基本ポイント
- 1日2~3回食後に磨く
- 特に寝る前は丁寧に磨きましょう。夜間は唾液の分泌量が減少し細菌が増殖しやすいためです。
- 歯ブラシの選び方
- ヘッドが小さめで毛先が柔らかいものが推奨されます。
- 毛先が広がった歯ブラシは効果が下がるため1ヶ月に1回程度交換してください。
- ブラッシングの方法(バス法がおすすめ)
- 歯と歯茎の境目に歯ブラシを45度の角度で当てて小刻みに動かす。
- 強く磨きすぎないように注意し優しい力で行います。
ポイントケア
- 歯周ポケットを意識する
- 歯周病は歯周ポケットに溜まったプラークが原因となるため歯と歯茎の間を丁寧に磨きます。
2. デンタルフロスや歯間ブラシの使用
デンタルフロス
- 歯と歯の間に詰まったプラークを取り除くために使用します。
- 歯ブラシでは届かない部分をケアすることで歯周病のリスクを軽減できます。
歯間ブラシ
- 歯と歯の間が広い場合には歯間ブラシを使用します。
- サイズが合わないと歯茎を傷つける可能性があるため適切なサイズを選ぶことが大切です。
3. 舌の清掃(舌苔の除去)
目的
舌に付着する白い汚れ(舌苔)には細菌が多く含まれています。この細菌は口臭や歯周病の原因となるため専用の舌ブラシで優しく清掃します。
頻度
毎日1回歯磨きの後に行います。
4. 抗菌性の歯磨き粉や洗口液の使用
歯磨き粉
抗菌作用のある成分(クロルヘキシジンやフッ化ナトリウムなど)が含まれた歯磨き粉を使用すると効果的です。
洗口液(マウスウォッシュ)
歯磨き後に使用することで歯周病菌の繁殖を抑え口腔内の清潔を保つ効果があります。ただしアルコールを含む洗口液は刺激が強い場合があるため敏感な方はノンアルコールタイプを選びましょう。
5. 健康的な生活習慣を心がける
食生活の改善
- バランスの良い食事
- ビタミンC:歯茎の健康を保つ(例:柑橘類・ブロッコリー)
- カルシウム:歯や骨を強化する(例:牛乳・チーズ)
- 抗酸化物質:炎症を抑える(例:緑黄色野菜・ナッツ類)
糖分を控える
- 甘いものや炭酸飲料は細菌の餌となるため摂取量を減らしましょう。
禁煙
- 喫煙は歯周病の大きなリスク要因です。
- 喫煙により免疫力が低下し歯周病の進行が早まります。
- 禁煙することで歯茎の健康状態を大きく改善できます。
十分な睡眠とストレス管理
- 睡眠不足やストレスは免疫力を低下させ歯周病を悪化させる原因となります。
- 規則正しい生活を心がけましょう。
6. 唾液の分泌を促す
方法
- よく噛む: 食事の際にしっかり噛むことで唾液の分泌が促進されます。
- キシリトールガムを噛む: 唾液分泌を促し口腔内を中性に保つ効果があります。
- 水分補給: 口の中を潤すためにこまめに水を飲みましょう。
効果
- 唾液には口腔内の細菌を洗い流し歯周病を予防する効果があります。
7. 自分の口腔状態を把握する
セルフチェック
- 歯茎が赤く腫れている・出血する。
- 口臭が強くなる。
- 歯がぐらついているように感じる。
- 歯茎が下がり歯が長く見える。
これらの症状があれば、早めに歯科医院を受診しましょう。
定期的な観察
- 鏡で歯や歯茎の状態をチェックする習慣をつけることで異常に早く気づくことができます。
8. 定期的に歯科医院を受診
自宅でのケアだけでは取り切れない歯石やプラークが蓄積することがあります。3~6ヶ月に1回歯科医院での定期検診やクリーニングを受けることで予防効果がさらに高まります。
自宅でのケアのメリット
- 手軽に毎日行える:特別な道具や時間を必要とせず自宅で気軽に実践可能。
- 病気の進行を防げる:毎日のケアが歯周病の進行を食い止める鍵となります。
- コストを抑えられる:定期的なセルフケアにより将来的な歯科治療費を抑えることが可能。
まとめ
歯周病の予防は、日常生活での習慣が重要な鍵を握ります。正しいブラッシング、歯間清掃、健康的な生活習慣を取り入れることで、歯周病を防ぎ、健康な歯と歯茎を維持することができます。また、自宅ケアだけでなく、定期的な歯科医院での専門的なケアも組み合わせることで、より効果的な予防が可能です。
歯周病の治療法について

スケーリング
スケーリングとは、歯科医院で行う歯周病治療の基本的な方法の一つで、歯の表面や歯周ポケット内に付着した歯垢(プラーク)や歯石を除去する治療法です。歯周病の原因となる細菌が歯垢や歯石に潜んでいるため、それらを物理的に取り除くことで歯茎の健康を改善し、歯周病の進行を防ぎます。
歯周組織再生療法
歯周組織再生療法は、歯周病によって失われた歯周組織(歯を支える歯槽骨や歯根膜、セメント質など)を再生させることを目的とした治療法です。従来の歯周病治療では、進行した組織の破壊を食い止めることが主な目的でしたが、この療法では失われた組織を再構築することで、歯を長く健康に保つことが期待されます。
フラップ手術
フラップ手術は、進行した歯周病に対して行われる外科的治療法で、主に歯周ポケットの改善や歯槽骨の再生を目指します。この手術は、歯茎を切開して歯周病の原因となる歯石や感染を取り除く方法であり、歯の保存や歯茎の形態改善に有効です。
骨移植
歯の骨移植を伴うフラップ手術は、歯周病の進行により歯槽骨(歯を支える骨)が大きく損傷した場合に行われる治療です。歯槽骨が損失すると、歯の支えが不十分になり、歯がぐらつくことや最終的には抜歯のリスクが高まります。フラップ手術と骨移植を組み合わせることで、歯を保存し、骨の再生を促進することを目指します。
歯周組織誘導法(GTR)
歯周組織誘導法 (Guided Tissue Regeneration, GTR) は、歯周病によって破壊された歯周組織(歯槽骨、歯根膜、セメント質)を再生させるために行われる歯科治療法です。この方法では、歯周病の治療後に特殊な膜(バリアメンブレン)を使用し、組織の再生を促進します。