ホワイトニング
ホワイトニングについて

ホワイトニングとは
ホワイトニングは、歯の色を明るく、白くするための治療方法です。加齢や食事、生活習慣などによって歯は徐々に黄ばみ、汚れが蓄積します。ホワイトニングは、これらの原因による歯の変色を改善するために使用されます。ホワイトニングは、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と、自宅で行う「ホームホワイトニング」の2つに分かれます。
当院のホワイトニングの
種類について
オフィスホワイトニング
(歯科医院で行うホワイトニング)
歯科医院で専門の器具を使い、短期間で効果的に歯を白くする方法です。高濃度のホワイトニング剤を使用するため、即効性があり、1回の施術で大きな変化が期待できます。

治療方法
歯の表面をきれいにし、ホワイトニング剤を歯に塗布します。必要に応じて、レーザーや光を当ててホワイトニング剤の効果を高めます。
治療期間
約1時間程度で、1回の施術で終了しますが、場合によっては数回の施術が推奨されることもあります。
効果
約1~3トーンの歯の明るさが改善されます。
ホームホワイトニング
(自宅で行うホワイトニング)
歯科医院で型取りを行い、専用のホワイトニング剤とトレイを使用してご自宅で行うホワイトニング方法で、オフィスホワイトニングに比べて時間はかかりますが、ご自身のペースで進められるというメリットがあります。

治療方法
歯科医院でご自身の歯にぴったり合うトレイ(マウスガード)を作成し、自宅でホワイトニング剤をそのトレイに入れて装着する方法で、使用する時間帯や期間をご自身で調整しながら進められます。
治療期間
数週間(通常は2~4週間)にわたり、毎日数時間ホワイトニングを行います。
効果
徐々に歯の色が白くなり、通常2~3トーン明るくなります。
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。即効性と持続性を兼ね備えており、より白い歯を実現することができます。

治療方法
最初に歯科医院でオフィスホワイトニングを行い、その後自宅でホームホワイトニングを続けます。
治療期間
通常2〜4週間程度が目安です。オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用することで、短期間で効果を実感しやすく、白さを長く維持することができます。
効果
最も効果的で、色の改善が一段と強調されます。
ホワイトニングの効果と期間
効果
ホワイトニングによって、歯の色は明るくなり、黄ばみやステインが取り除かれます。治療後の白さは個人差がありますが、通常1~3トーンの明るさが得られます。
持続期間
ホワイトニングの効果は通常6ヶ月から1年程度持続します。喫煙やコーヒー、紅茶などによる再着色の影響を受けるため、効果の維持には定期的なメンテナンスが推奨されます。
ホワイトニングのメリット
- 歯の色が明るくなることで、見た目がより美しくなり、自信が持てるようになります。
- オフィスホワイトニングは、短期間で白い歯を手に入れることができ、急いで結果を出したい方に最適です。
- ホームホワイトニングは自宅で行えるので、忙しい方でも手軽に治療を行うことができます。
ホワイトニングのデメリット
- ホワイトニング中に一時的に歯がしみることがあります。敏感な歯の人には不快に感じることがあるかもしれません。
- すべての人に同じ効果が現れるわけではなく、特に既に色が強く変色している歯には限界があることがあります。
- 効果は持続しますが、生活習慣や飲食物によって歯が再び着色することがあります。
ホワイトニングを
受けられないケース
妊娠中や授乳中の女性
妊娠中や授乳中の女性にはホワイトニングを避けるよう推奨されています。
歯が虫歯や歯周病である場合
虫歯や歯周病が治療されていない場合、ホワイトニングを行うことは推奨されません。先に治療が必要です。
過度に歯が敏感な場合
歯が非常に敏感な場合、ホワイトニング剤が刺激になることがあります。
ホワイトニング後のケア
ホワイトニング後の注意点
ホワイトニング後は歯が一時的に敏感になりやすいので、温かいものや冷たいもの、酸性の飲食物を避けると良いでしょう。また、着色しやすい食品(コーヒー、紅茶、タバコなど)を避けることが効果を持続させるポイントです。
ホワイトニングは美しい笑顔を手に入れるための素晴らしい手段ですが、歯の健康を保ちながら行うことが大切です。歯科医師と相談し、自分に合った方法で治療を受けることが推奨されます。
ホワイトニングがおすすめな方
ホワイトニングは、歯の見た目を改善し、自信を持って笑えるようになりたい方に特に適した治療です。
以下に、ホワイトニングが特におすすめなケースを挙げます。
1. 歯の黄ばみや着色が気になる方
原因
日常の飲食習慣や加齢による歯の色の変化(コーヒー、紅茶、ワイン、タバコなど)。
理由
ホワイトニングは、歯の表面の着色汚れだけでなく、内部の色調にも作用し、歯を自然な白さに近づけます。
2. 人前での印象を改善したい方
対象
接客業や営業職など人と話す機会が多い方や、結婚式や就職活動など特別なイベントを控えている方。
理由
白い歯は清潔感や健康的な印象を与えるため、第一印象を良くしたい場面で特に効果的です。
3. 歯を見せて笑うことに
自信が持てない方
対象
歯の黄ばみが気になり、人前で笑うことに抵抗がある方。
理由
歯が白くなることで、笑顔に自信が持てるようになり、コミュニケーションの質も向上します。
4. 自然な白さを求める方
対象
不自然な見た目ではなく、健康的な白さを希望する方。
理由
専門的なホワイトニングは、個人の歯の状態に合わせて自然な仕上がりに調整できます。
5. 歯の美しさに関心がある方
対象
美容意識が高い方や、全身の美しさを重視し、笑顔をより魅力的に見せたい方。
理由
歯が白く整っていることで、全体的な美意識がさらに高まります。
6. 矯正治療や虫歯治療後に
歯の見た目を整えたい方
対象
矯正治療を終えた後、さらに歯を美しくしたい方や、虫歯治療や被せ物などを行った後に、色調を整えたい方。
理由
歯並びや治療後の健康な歯をさらに美しく仕上げることで、笑顔がより魅力的になります。
7. 喫煙習慣のある方
対象
タバコのヤニによる歯の黄ばみが気になる方。
理由
喫煙による外的着色を改善し、清潔感のある見た目を取り戻すことができます。
8. 加齢に伴う歯の色の変化が気になる方
対象
加齢により歯がくすんできたと感じる方。
理由
ホワイトニングは、年齢とともに黄ばんでしまった歯を若々しい印象にするのに役立ちます。
ホワイトニングが向いていない場合も
以下のような場合は、ホワイトニングが適さないこともあります。
- 重度の虫歯や歯周病がある場合(事前に治療が必要です)。
- 詰め物や被せ物が多い場合(ホワイトニング剤の影響を受けないため)。
- 妊娠中・授乳中の方(安全性の観点から治療を控えることが推奨されています)。
ホワイトニングが自身に合っているかどうかは、歯科医院でのカウンセリングで相談できます。気になることがあれば、歯科医師に相談してみてください!
ホワイトニングによって
起こる可能性のある副作用について
ホワイトニングは安全性が高い治療法ですが、以下のような副作用が起こることがあります。治療を受ける際には、事前に歯科医師とリスクについて相談し、適切な処置を受けることが重要です。
1. 歯の知覚過敏
症状
ホワイトニング後に一時的に歯がしみるようになることがあります。特に冷たい飲み物や食べ物、冷風が当たると敏感になるケースが多いです。
原因
ホワイトニング剤によって一時的にエナメル質が脱水され、象牙質が外部刺激を感じやすくなるためです。
対策
ホワイトニング専用の知覚過敏予防剤を使用します。ホワイトニング後は数日間、刺激の強い食品(冷たい飲み物や酸性の食品)を避けましょう。
2. 歯茎の刺激・炎症
症状
歯茎が赤くなったり、ヒリヒリとした感覚を覚えることがあります。
原因
ホワイトニング剤が歯茎に付着した場合、化学的刺激によって炎症が起こることがあります。
対策
歯科医師がホワイトニング剤を正確に塗布することでリスクを軽減できます。ホームホワイトニングでは、トレイが歯茎に過剰に当たらないように適切に装着します。
3. 歯の変色が不均一になる
症状
歯の色がムラになり、均一に白くならないことがあります。
原因
詰め物や被せ物がある場合、ホワイトニング剤がそれらには作用しないため、周囲の歯との色調に差が出ることがあります。
対策
ホワイトニング後に詰め物や被せ物を交換するなど、調整が必要になることがあります。事前に歯科医師が適切なプランを立てることでリスクを減らせます。
4. 歯の表面が粗くなる
症状
一部の患者では歯の表面がザラザラした感覚になる場合があります。
原因
ホワイトニング剤が歯の表面に作用し、エナメル質が一時的に脱水されることで起こる可能性があります。
対策
ホワイトニング後にフッ素塗布やポリッシングを行うことで改善します。
5. ホワイトニング効果が不十分
症状
想定していたほど歯が白くならない場合があります。
原因
変色の原因が外因性(食品や飲料によるもの)ではなく、内因性(薬剤による着色や加齢)である場合、ホワイトニングの効果が限られることがあります。また、悪い生活習慣(喫煙、着色しやすい食品摂取)が治療効果を妨げる場合があります。
対策
自分の歯の状態に適したホワイトニング方法を選択することを推奨します。デュアルホワイトニングなど複数の方法を組み合わせることも効果的です。
6. 既存の修復物への影響
症状
詰め物や被せ物の表面が変化し、色調や質感が変わることがあります。
原因
ホワイトニング剤が修復物の材質に影響を与える可能性があります(例: レジンの詰め物が変色する)。
対策
ホワイトニング後に修復物を交換するなどの対応が必要です。
副作用を最小限にするための注意点
1. 信頼できる歯科医院で治療を受ける
専門的な知識を持つ歯科医師が適切な方法で施術を行うことで、副作用のリスクを軽減できます。
2. 事前検査を受ける
歯や歯茎の健康状態を確認し、虫歯や歯周病がある場合は先に治療を行うことが推奨されます。
3. 過度なホワイトニングを避ける
効果を急ぎすぎると歯や歯茎に負担がかかるため、適切な頻度と濃度で行うことが大切です。
4. アフターケアを徹底する
フッ素入りの歯磨き粉を使用し、ホワイトニング後の知覚過敏を軽減します。
副作用に悩んだら
ホワイトニング後に不快感や症状が出た場合は、速やかに歯科医師に相談してください。多くの場合、一時的なもので自然に改善しますが、適切なケアを受けることで早期に回復することができます。
ホワイトニングの
流れについて
ホワイトニングの一般的な流れ
ホワイトニング治療は、専門的なカウンセリングからアフターケアまで、いくつかの段階を経て行われます。以下は、クリニックで行われるオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングの流れをご紹介します。
1. 初診カウンセリング・診査
患者様のご希望(どの程度白くしたいかなど)をお伺いし、歯の状態を確認して虫歯や歯周病の有無を検査したうえで、ホワイトニングの適応かどうかを判断し、オフィスホワイトニングやホームホワイトニング、またはその併用といった治療方法をご提案し、料金や治療スケジュール、あわせてホワイトニングに伴うリスクや副作用についても丁寧にご説明します。

2. 歯のクリーニング(事前処置)
ホワイトニング効果を高めるために、歯石や着色汚れを取り除くクリーニングを行い、歯の表面を清潔な状態に整えることで、ホワイトニング剤がより効果的に作用します。また、歯周病や虫歯がある場合は、ホワイトニングに先立って治療が必要となります。

3. ホワイトニングの実施方法
オフィスホワイトニング
歯ぐきを保護するジェルやシートを使用したうえで、歯にホワイトニング剤を塗布し、専用の光を当てて薬剤を活性化させる処置を行い、必要に応じて複数回繰り返します。
所要時間は約60~90分で、即効性が高いため、1回の施術でも効果を実感できる場合があります。
ホームホワイトニング
専用のマウスピースを作成し(型取りを行い、歯にフィットしたものを作製)、自宅でそのマウスピースにホワイトニングジェルを注入して一定時間(1日数時間程度)装着し、数週間から1か月ほど継続して使用します。
所要時間は初回の型取りと説明で約30~60分程度、その後は自宅で毎日装着を行います。自分のペースで進められるため、時間に余裕がある方に適しています。
デュアルホワイトニング(オフィス+ホームの併用)
オフィスホワイトニングで即効性を得ながら、ホームホワイトニングで色を長期間維持できるため、より効果的かつ持続しやすい方法です。

4. 経過観察・メンテナンス
ホワイトニングの効果が持続しているか、色戻りがないかを定期的にチェックします。必要に応じて追加の施術やアドバイスを行います。ホワイトニングの効果を維持するためには、定期的なクリーニングやアフターケアが重要です。

治療期間の目安
- オフィスホワイトニング: 1~3回程度(個人差あり)
- ホームホワイトニング: 2~4週間程度の継続
- デュアルホワイトニング: 2~4週間を基本とし、必要に応じて調整
ホワイトニング後の注意事項
施術直後は、コーヒー、紅茶、ワイン、カレーなどの着色しやすい食品や飲料を避け、喫煙も控えることが大切です。ニコチンやタールが着色の原因となります。また、ホワイトニング後の歯を維持するためには、正しいブラッシングを習慣化することが重要です。ホワイトニングの効果や期間は個人差があるため、歯科医院での相談を通じて最適なプランを選ぶことが大切です。
ホームホワイトニングの
特徴

自宅で行えるホワイトニング
ホームホワイトニングは、患者自身が自宅で行えるホワイトニング方法です。歯科医院で専用のマウスピースとホワイトニングジェルを処方してもらい、毎日少しずつ歯を白くしていきます。
ホームホワイトニングの主な特徴
自分のペースで進められる
スケジュールに合わせて好きな時間に実施可能です。特に忙しい方に向いています。
持続的な効果が期待できる
ゆっくりと歯を白くしていくため、オフィスホワイトニング(歯科医院で行うホワイトニング)と比べて白さが長持ちします。
カスタマイズされたマウスピース
個人に合わせた専用のマウスピースを作製するため、快適でしっかりとホワイトニングジェルが歯に密着します。
歯の負担が少ない
使用するホワイトニングジェルは低濃度のため、歯や歯茎への刺激が比較的少なく、安全性が高いとされています。
時間がかかる
毎日2時間ほど、または就寝中に装着する場合が多く、1~2週間程度の継続が必要です。即効性を求める場合には向いていません。
ホームホワイトニングのメリット
経済的
一度マウスピースを作成すれば、後はジェルの追加購入のみで済むため、長期的には費用が抑えられます。
歯科医の指導のもとで安全に行える
市販のホワイトニング製品よりも安全で効果的です。
色の調整が可能
好みの白さになるまで継続でき、色ムラを防ぎやすいです。
ホームホワイトニングのデメリット
手間がかかる
毎日一定時間、マウスピースを装着する必要があるため、継続が苦手な方には不向き。
即効性がない
効果が出るまでに時間がかかるため、短期間で結果を求める場合にはオフィスホワイトニングの方が適しています。
知覚過敏のリスク
個人差がありますが、一時的に知覚過敏を感じる場合があります。症状が強い場合は、歯科医に相談することで対策を講じられます。
ホームホワイトニングの治療の流れ
カウンセリングと診察
歯科医師が歯の状態を確認し、ホームホワイトニングが適しているかを判断します。

マウスピースの製作
歯型を取り、個人専用のマウスピースを作製します。

使用方法の説明
ホワイトニングジェルの使い方やマウスピースの装着方法、注意点を歯科医師やスタッフから指導されます。

自宅での使用開始
指示に従って、毎日一定時間マウスピースを装着します(例:1日2時間または就寝時)。

定期的なチェック
歯科医院で経過を確認し、必要に応じてジェルの追加処方や調整を行います。

ホームホワイトニングが
おすすめの方
- 忙しくて歯科医院に頻繁に通えない方
- 持続的な白さを求める方
- 自然なペースで歯を白くしたい方
- 経済的なホワイトニングを希望する方
ホームホワイトニングは、時間をかけてじっくり白さを引き出したい方に最適な方法です。歯科医師の指導を受けながら正しく行うことで、より効果的かつ安全なホワイトニングが期待できます。
ホームホワイトニングの
リスク・副作用について

知覚過敏
ホームホワイトニングで最も一般的な副作用が知覚過敏です。原因は、ホワイトニングジェルの成分が一時的に歯のエナメル質に浸透し、歯の内部に刺激を与えるためです。
症状としては、冷たい飲み物や食べ物、歯磨き中に痛みを感じる場合があります。
知覚過敏がある場合は、知覚過敏用の歯磨き粉を使用し、ホワイトニングの頻度を減らすか、一時中断することをおすすめします。症状が続く場合は、歯科医に相談することで適切に対処できます。
歯茎や口腔内の刺激・炎症
ホワイトニングジェルが歯茎や口内の柔らかい組織に触れると、刺激や軽い炎症を引き起こすことがあります。
原因としては、マウスピースの装着が不適切、またはジェルを過剰に使用した場合に発生することが多いです。
使用量は適切に調整し、ジェルは少量で効果があります。また、歯科医にマウスピースのフィット感を調整してもらい、違和感がある場合は使用を中断し、歯科医に相談してください。
エナメル質のダメージ
(まれなケース)
誤った方法や過剰なホワイトニングを行うと、エナメル質を弱めるリスクがあります。
原因としては、濃度の高いホワイトニングジェルを長時間使用する場合に発生する可能性があります。
歯科医師の指導を受け、指定されたジェルや使用時間を守り、市販品の無計画な使用は避けてください。
ホワイトスポット(白斑)の目立ち
歯の表面に白斑(ホワイトスポット)がある場合、ホワイトニング後にこれが一時的に目立つことがあります。
原因としては、ホワイトニングの過程で歯の色が均一に変化するため、白斑が相対的に目立つことがあります。
ホワイトニングを続けることで歯全体が均一に白くなり、目立たなくなることが多いですが、心配な場合は歯科医に相談してください。
効果の個人差
ホワイトニング効果は歯の状態や生活習慣によって異なります。
難しいケースとして、着色が内側にある歯や、抗生物質(テトラサイクリン)による変色がある場合は効果が出にくいことがあります。
虫歯や歯周病がある場合のリスク
未治療の虫歯や歯周病がある場合、ホワイトニングジェルが患部に入り込むことで痛みや悪化を引き起こすことがあります。
対策としては、ホワイトニングを始める前に必ず歯科医で検診を受け、必要な治療を済ませておく必要があります。
ホームホワイトニングを
安全に行うためのポイント
歯科医師の指導を受ける
適切なマウスピースとホワイトニングジェルを使用することが安全性を高めます。
使用方法を守る
指定された時間や頻度を厳守してください。長時間の使用は避けましょう。
歯と口の健康を保つ
ホワイトニング中は特に虫歯予防や歯周病予防に努めることが重要です。
不調を感じたら相談
知覚過敏や痛みなどが出た場合は、無理をせず歯科医に相談してください
ホームホワイトニングは、安全性が高い治療法ですが、正しい知識と指導のもとで行うことが重要です。リスクを最小限に抑えるためにも、専門の歯科医と相談しながら進めましょう。
ホワイトニングの
施術の流れ
ホワイトニングは、オフィスホワイトニング(歯科医院で施術するもの)とホームホワイトニング(自宅で行うもの)の2つに大別されます。それぞれの流れを以下に説明します。
カウンセリング・診察
歯科医師が口腔内を確認し、歯や歯茎の状態をチェックした後、ホワイトニングが適しているかどうか、虫歯や歯周病の有無を確認します。また、現在の歯の色を見て、どの程度白くしたいかを目標として話し合います。

歯のクリーニング
歯の表面に付着したプラークや歯石、着色汚れを除去し、清潔な状態にすることでホワイトニングの効果を最大化します。

歯茎の保護
歯茎を保護するため、専用の保護剤を塗布し、ホワイトニングジェルが歯茎に触れないようにする重要な工程です。

ホワイトニングジェルの塗布
歯の表面にホワイトニングジェルを均一に塗布し、ジェルに含まれる過酸化水素などの漂白成分が歯の色素を分解します。

光を照射(必要に応じて)
ホワイトニングジェルの効果を高めるために専用の光を照射し(光の種類は医院によって異なります)、照射時間は一般的に20〜30分程度です。

ジェルの除去と仕上げ
ジェルを丁寧に除去し、歯の表面をきれいにした後、必要に応じて2〜3回繰り返して施術を行います。

仕上がりの確認
施術後、歯の色の変化を確認し、その後自宅でのケア方法や注意点について説明を受けます。

よくあるご質問

Q. 一度の通院で思い通りの白い歯になれますか?
A. 一度の通院で思い通りの白い歯になれるかどうかは、患者様の歯の状態や希望する白さの度合いによって異なります。
以下に詳しく説明します。
一度の通院で得られる効果
オフィスホワイトニングの場合
オフィスホワイトニングは即効性が高い治療法です。一度の施術でもある程度の白さを実感できることが多いですが、希望の白さが非常に高い場合には、複数回の施術が必要なことがあります。
効果が高いケース
軽度の着色や黄ばみ。
複数回必要なケース
長期間の喫煙や濃い飲食物による強い着色。
ホームホワイトニングや
デュアルホワイトニングの場合
ホームホワイトニングでは一度の施術というよりも、数週間にわたり自宅で継続的に行うことで効果を得ます。短期間で効果を実感するためには、オフィスホワイトニングと併用するデュアルホワイトニングが適しています。
白さの目標と自然な仕上がり
一度の通院で「理想的な白さ」を得られるかどうかは、自然な歯の色味や現在の着色レベルに影響されます。歯を極端に白くすると自然な仕上がりが損なわれる可能性があるため、適度な白さを目指すことが推奨されます。
追加施術が必要な場合も
一度で満足のいく結果が得られない場合には、追加の施術や自宅でのケアを提案されることがあります。特に、ホワイトニング効果を持続させるためには、定期的なクリーニングやアフターケアが重要です。
ご相談のすすめ
患者様の歯の状態や目指す白さのレベルによって治療方法は異なります。一度の通院でどの程度の効果を期待できるか、事前に歯科医師へ相談されると安心です。
Q. 1回ホワイトニングをすると、どのくらいの期間効果が持続しますか?
A. ホワイトニングの効果がどのくらい持続するかは、患者様の生活習慣やホワイトニングの種類によって異なります。以下に一般的な目安をお伝えします。
効果の持続期間
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングの持続期間は約3〜6ヶ月で、即効性がありますが、日常生活での飲食や生活習慣により、徐々に色戻りが起こることがあります。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングの持続期間は6ヶ月〜1年で、時間をかけて徐々に白くするため、色戻りが比較的緩やかで、長期間効果が持続しやすいです。
デュアルホワイトニング(オフィス+ホームの併用)
オフィスホワイトニングの即効性とホームホワイトニングの持続力を組み合わせることで、持続期間の目安は1年〜1年半となり、最も長く効果を保てる方法です。
効果の持続に影響する要因
生活習慣
色の濃い飲食物(コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなど)は着色の原因となり、喫煙もタバコのヤニが歯を黄ばませる大きな要因です。
歯磨き習慣
着色を防ぐために、日々のブラッシングやホワイトニング用歯磨き剤の使用が重要です。
歯の質
歯のエナメル質が薄い場合や元々の歯の色が濃い場合は、効果が早く薄れることがあります。
効果を長持ちさせるためのポイント
- ホワイトニング後24〜48時間は着色しやすいため、色の濃い食べ物・飲み物を控える。
- 定期的な歯のクリーニングやメンテナンスを受ける。
- 自宅でのタッチアップ(追加ホワイトニング)を行うと効果が長持ちします。
個別相談のすすめ
持続期間は個人差が大きいため、定期的なメンテナンスのスケジュールやケア方法について、歯科医師に相談されることをおすすめします。
Q. 施術を受けるにあたっての注意点はありますか?
A. ホワイトニング施術を受ける際には、以下のような注意点を把握しておくことが重要です。事前に知っておくことで、より安全で効果的な治療が受けられます。
ホワイトニング前の注意点
歯や歯茎の健康状態の確認
虫歯や歯周病がある場合はホワイトニング前に治療が必要で、健康な歯や歯茎でないと施術中に痛みやトラブルが起こる可能性があります。また、歯石や着色汚れがある場合は、施術前にクリーニングを行うことで効果が高まります。
歯の状態による制限
人工の歯(被せ物や詰め物)にはホワイトニング効果がありません。天然の歯との色の差が気になる場合、被せ物の再製作が必要なことがあります。
妊娠中・授乳中
妊娠中や授乳中のホワイトニング施術は推奨されないことがあります。安全性の観点から、歯科医師と相談してください。
ホワイトニング中の注意点
知覚過敏
施術中または直後に一時的に知覚過敏が起こることがあり、冷たいものや熱いものがしみる場合には歯科医師に相談してください。必要に応じて、知覚過敏を抑える歯磨き剤を使用することがあります。
ホワイトニング後の注意点
色戻りを防ぐための飲食制限
施術後24〜48時間は歯が着色しやすい状態となるため、コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなどの色の濃い食品・飲料を避け、喫煙も控えることが推奨されます。
知覚過敏への対応
ホワイトニング後も知覚過敏が続くことがありますが、通常は数日で治まります。必要に応じて知覚過敏用歯磨き剤を使用してください。
歯磨きの注意
力を入れすぎたブラッシングは歯や歯茎に負担をかけます。柔らかい歯ブラシを使用し、優しく磨くようにしましょう。
その他の注意点
結果に個人差がある
ホワイトニングの効果は歯の質や着色の程度、元々の歯の色などに影響されます。一度で思い通りの白さにならない場合もあるため、現実的な期待を持つことが大切です。
アフターケアが重要
定期的な歯のクリーニングやホームホワイトニングのタッチアップを行うことで、白さを維持できます。
不安がある場合は事前に相談
ホワイトニングを安全に受けるために、事前のカウンセリングで気になる点を歯科医師に相談し、自分に合った施術方法を選びましょう。
Q. ホワイトニングができない人、できない歯はありますか?
A. ホワイトニングは誰でも受けられるわけではなく、健康状態や歯の状況によっては適応しない場合があります。以下に、ホワイトニングが難しいケースについて詳しく説明します。
ホワイトニングができない人
妊娠中・授乳中の方
安全性が確立されていないため、妊娠中や授乳中の方はホワイトニングが推奨されません。
重度の知覚過敏の方
ホワイトニングにより歯の表面が一時的に刺激を受け、知覚過敏が悪化する可能性があります。事前に知覚過敏の治療が必要です。
アレルギー体質の方
使用するホワイトニング剤に含まれる成分に対するアレルギーがある場合は、施術ができません。
歯や歯茎の健康状態が悪い方
虫歯、歯周病、歯の亀裂がある場合は、まずこれらの治療を優先する必要があります。健康状態が改善してからホワイトニングが可能です。
ホワイトニングができない歯
人工歯や修復物がある歯
被せ物(クラウン)、詰め物(インレー、アンレー)、義歯、ブリッジ、ラミネートベニアなどの人工物にはホワイトニング効果がありません。周囲の天然歯と色を合わせるために、修復物の交換を検討することがあります。
神経を失った歯
神経を失った歯は変色しやすく、通常のホワイトニングでは効果が出ないことがあります。その場合、歯の内部を漂白する「ウォーキングブリーチ」という特殊な方法が適用されることがあります。
着色の原因が内因性の場合
エナメル質や象牙質の構造に起因する変色(例えば、テトラサイクリン歯やフッ素症)は、ホワイトニングでは十分な効果が得られない場合があります。
重度のエナメル質の損傷がある場合
歯のエナメル質が大きく損傷している場合は、ホワイトニングが適用できません。これには、歯のエナメル質の欠如やひび割れが含まれます。
その他の注意点
年齢制限がある
一般的に、永久歯が生えそろっていないお子様にはホワイトニングは推奨されません。また、未成年の場合は歯科医師と保護者の同意が必要です。
薬の影響を受けた歯
抗生物質(テトラサイクリン)などの服用によって起こる変色は、ホワイトニングだけでは改善が難しい場合があります。
極端な期待を持つ場合
自然な範囲を超えた白さを求める場合、結果に満足できない可能性があります。現実的な目標を持つことが大切です。
事前カウンセリングが重要
ホワイトニングが適応できるかどうかは、事前の診察やカウンセリングで判断します。歯や口腔内の状態を詳しく診てもらい、自分に適した方法を選択しましょう。